雪組「ベルサイユのばら」初見感想
雪組大劇場公演「ベルサイユのばら」観てまいりました。
確かに令和のベルばら、セットも衣装も物凄く豪華になっていて、
幕開きの「ごらんなさい、ごらんなさい」から、キラキラ、ピカピカ眩い程でした。
それに続いてポスターにもあるピンクピンクの華やかな場面。
彩風さんと夢白さんのダンスは本当に夢を見ているようでうっとりしました。
豪華絢爛の「ベルサイユのばら」
夢を見ているうちにあっという間に終わってしまった、という感じでした。
「フェルゼン編」だけあって、フェルゼンの心理描写や戦いの場面、王妃を想う「命をかけた恋」についてはひしひしと痛いほど伝わってきたのですが(それはそれは泣けました)
でも観終わった後、どうも消化不良気味、物足りなさが残ってしまいました。
二幕はさきちゃん中心に素晴らしいショーも付いていてバスティーユの場面も断頭台の場面も素晴らしかったのですが、
一幕がその分時間が短くなっていて、
私が観たかった場面がごっそりなくなっていたのがその要因だとわかりました。
前にも書きましたが、アンドレとの「毒入りワインの場面」や、
荒くれ者の衛兵隊が、どうやってオスカルを慕うようになったのか?や、
目が見えなくなってしまったアンドレをアランたちが助ける感動的な場面や、
ジェローデルの有名な場面「私の唯一の愛の証です、身を引きましょう」(これはキャストボイスで諏訪さんがある、とおっしゃっていたのですが……)や、
ロザリーがアントワネットやオスカルと本当に仲の良い場面や、
色々挙げたらきりがないのですが、
それらがないため、全ての出来事が唐突過ぎて、
内容を知っている方ならいいですが、
初めて観る方はついて行けたのでしょうか……
一幕を観た時は相当消化不良になってしまいました。
でも一幕最後さきちゃんが客席に降りて駆けつけるところはとってもカッコ良かったです。
(今日は2階席だったのでほとんど観えませんでしたが…)
一幕は??でしたが、
二幕は本当に本当に感動しました。
バスティーユの場面、
もう何回も何十回も観てきた場面でしたが、
縣アンドレの橋で死ぬところから、朝美オスカルがバスティーユで戦って死ぬところまで、
今までに観たこともないようなお芝居で一気に惹き込まれ、圧巻でした。
やはり只者ではない朝美絢、縣千。
心の底から泣けました。
彩風フェルゼンは本当に男役の集大成ですね。
どこから見てもカッコいいし素敵だし、アントワネットへの想いが溢れ出ていて本当に見事でした。
アントワネット様(夢白あやさん)は本当に美しい。
演技も丁寧で最後の断頭台は凛々しく気高くお見事でした。泣かされました。
フェルゼンか、オスカルか、のバトルのところは、
思ったよりあっさりしていて、手をたたく時間がないまま終わってしまいました。残念でした。
皆さんが、ここだ、とわかってくると拍手も増えるかもしれませんね。
ジェローデルの諏訪さきさんが復帰されていることを願っていましたが、残念でしたが、
咲城けいさんが、本当に美しくて素敵で見事にジェローデルになりきっていて素晴らしかったです。
そして今日は急に汝鳥伶さんが休演になってしまって、真那春人さんが代役をなさっていました。
舞台を観て初めて知ったので大変驚きましたが、
今日、急だったにも関わらず、見事なメルシー伯爵を演じていて流石でした。
真那さんの代役の桜路さんも見事でした。
本当に宝塚の方達って凄いですね。
どうぞお大事になさってください。
一日も早いご回復を祈っております。
とにかく感動、感動のベルばらでした。
また明日観ますので、感想を書きたいと思います。
(前にフィナーレで捌けた男役さんたちが客席から出てくる、とブログに書いた時に、朝美さんが上手花道から出てくるらしい、と書いてしまいましたが、花道から出てくるのは娘役さんたちで、朝美さんは中央少し上手寄りの客席からでした。大変申し訳ありませんでした)
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