花組「ドン・ジュアン」初日観てきました
花組トップコンビプレお披露目公演「ドン・ジュアン」初日、観て参りました。
凄かった。圧倒された。
ひとこちゃんがあそこまでやるとは……
この作品に対する強い強い想いは本物だった……
始めこそドン・ジュアンになりきろう、という想いが強すぎて、ちょっと緊張していたのか、
抜いた剣がさやに中々収まらなかったり、
剣のベルトを外そうとして外れず、やっとのことで外したと思ったら、ズボンのベルトが緩んでしまっていた、などハプニングもありましたが、すぐにベルトは直して何事も無かったように……
これには「オイオイ大丈夫?落ち着いて頑張れ!」とついつい親心が出てしまいました。
最初、女性たちに囲まれた時も、無理矢理一生懸命プレイボーイを演じているように見えたけれど、でもそれは一瞬で、
騎士団長を殺害し、みんなは悲しんでいるのに、一人だけニヤニヤと不敵の笑みを浮かべていた当たりから本領発揮、完全にドン・ジュアンになりきり、その後は圧巻でした。
二幕で愛を知り、さらに苦悩するひとこちゃんが堪らなく素敵でした。
(やはり私はこちらのひとこちゃんが好きです)
あんな顔もするんだ、こんな表情も……と発見することばかりで、今までに見たこともない永久輝せあさんが観られました。
流石、トップという責任を背負っての公演、何かが吹っ切れたように見違えました。
騎士団長の綺城ひか理さんがこれまた凄かった。
メイクはもちろんですが、「タップ」と言うには凄すぎる足さばき。
「1789」のボディパーカッションを彷彿とさせるような大きな音で、しかも他の人達皆が打つ強拍に、綺城さん一人で裏拍を打つ、という……
しかもそのリズムが一分の狂いもなくピタッと揃っていて、私は非常に感動しました。
その音でドン・ジュアンに呪いをかけていくのですが、本当にお見事でした。
二番手の希波らいとさん、歌うまとは言えませんが、気持ちを込めて心から歌っていて、何回も泣かされました。大活躍でした。とてもいい役者さんになられましたね。これからが楽しみです。
妻(と自分では思っている)役の美羽愛さん。
歌がとっても上手くなりましたね。相当努力なされたのでしょう。出番も多く、お芝居も説得力があり、とても良かったです。お化粧が変わったのかしら……さらに美しくなられていました。
天城れいんさんと少しだけデュエットをする所があるのですが、声の質がピッタリ合っていてハーモニーが素晴らしかったです。
104期の同期だから、きっとたくさんお稽古したのでしょうね。
その天城さん、素晴らしかったです。
ちょっと噛んじゃったところがありましたが、そんな事全く気にならないほど素晴らしかったです。
恋人を取られてしまった苦悩から決闘に至るまで、本当にお見事でした。
決闘の場面、盆がぐるぐる回ってしかも上へ上へ階段を登っていくので(しかも決闘しながらですよ)こちらとしては心配で心配でハラハラしましたが、お二人とも完璧でした。
どうぞ千秋楽までお怪我の無いように……
専科の英真なおきさんと美穂圭子さんは、流石です。雪組の時から拝見していますが、歌は最高ですし、本当にこの作品をしっかりと締めてくださっていますね。
そしてヒロインの星空美咲さん。
歌の上手さは天下一品。フラメンコの踊りも圧巻でした。あのドン・ジュアンに愛されるに値するマリアを演じてくださいました。芯が通っていて強い女性、それでいて可愛らしい。ピッタリの役でした。
永久輝さんとのデュエットも耳に心地よく、とても合っていますね。
これからのお二人の花組がますます楽しみになりました。
あっ忘れちゃいけない、紫門ゆりやさん。
凄かった、凄かった。
お髭の隊長の後にお腹出し、へそ出し「アンダルシアの美女」
そしてまたすぐにお髭の隊長へ……
同じ人とはどうやったって思えない。
へそピアス、和希そらちゃんを思い出しましたよ。
本当に美しかった。
咲乃深音さんの歌声も素晴らしかったし、
兵隊さんたちが皆生き生きとしていて眩しい程でした。
中でも遼美来さん、頑張っていましたね。
とにかく、若い子たちもベテランも大活躍の素晴らしい「ドン・ジュアン」でした。
長くなったのでカテコの様子などはまた改めて……
永久輝さん、感無量というお顔で泣きそうになりながらお辞儀をしていましたよ。
やはりこの作品が上演出来たこと、本当に嬉しかったのでしょうね。
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