関東のアダムのブログ

半世紀以上、宝塚大好き、子育てで中20年くらい抜けていますが、また返り咲いて全組応援しています。特に雪組朝美絢様推しです。どうぞよろしくお願い致します。

心が洗われた




今日、星組バウ公演「にぎたつの海に月出づ」の千秋楽配信を観ました。


大好評の作品だったので、とても楽しみにしていました。



実は、一昨日の宙組大劇場千秋楽を終えて、ブログ界でもその話題が多く、


思い出したくないと思いながらもあの事件を鮮明に思い出してしまって、


その頃の思いや、今もなお続いている劇団の対応などを考えて悶々としていたのです。


考えても考えても仕方のないこと、とはわかっているのですが、


しつこい性格なのでどうしても割りきれないでおりました。



でも今回の「にぎたつ」を観て、


観終わったあと、何とも言えない爽やかな、何かが吹っ切れたようなスッとした気持ちになったのです。


どんなに辛いことがあろうとも、どんなに酷いことをされようとも、


人を恨んだり憎んだりするのではなく、受け入れて許す、


実際そんなこと出来るはずはないと思うのですが、


極美慎さんの真っ直ぐな清らかな瞳と、柔らかな優しい眼差しを見ていると、


そうやって生きることが幸せなんじゃないかな、と心底思わせてくれました。


極美さん、どうしてあんなに一途で純粋な表情が出来るんでしょう。


作っているのではなく、その人そのものでした。


たくさん酷い目にあい、恨むことも憎むこともたくさんあったでしょうに、


人を憎むことなく、迷うことなく自分の思う道をただひたすらに歩いていく、


最後は無惨にも死んでしまうのですが、それさえも清々しく美しく、


普通の人なら、悔しくて悔しくて仕方がない状況にも拘わらず、


爽やかに当然のことのように死を選ぶ。



ただ大切な人を守るために……



バウ公演デビュー作品である平松結有先生の究極の世界観があまりに美しく、


常識では考えられない世界を見事に実現化させてくださいました。



「極美慎」という役者がいなかったら、この作品はここまで絶賛はされなかったでしょう。


本当にこの平松先生の世界観とピッタリ合った透明感のある極上の美しさでした。


それにしても、極美さん、どの表情もキラキラしていて眩しかったです。


そして相手役の詩ちづるさんがまた素晴らしかったです。





最後のご挨拶で、組長さんに、


「昨年組替えが発表された極美慎」


と言われた途端に、涙がドッと溢れて、


ご自分の挨拶が出来ないのではないか、と心配しました。


でも涙を流しながらもしっかりと挨拶をしていました。


その涙がまた美しかった……



礼さんの「パッション」をやった時のまるで子供のように嬉しそうな顔、


礼さんの最後の公演に触れたときの、また涙、涙。



本当に純粋な心のきれいな方なのだな、と改めて思いました。




ご自分でもおっしゃっていましたが、


この作品は極美さんの大切な大切な宝物になったことでしょう。




そして、心が心底洗われた私の宝物にもなりました。



平松先生、極美慎さん、詩ちづるさん、星組の皆様、


本当に本当にありがとうございました。








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