関東のアダムのブログ

半世紀以上、宝塚大好き、子育てで中20年くらい抜けていますが、また返り咲いて全組応援しています。特に雪組朝美絢様推しです。どうぞよろしくお願い致します。

マノン、千秋楽、観てきました。





やっと、千秋楽になって初めて、「マノン」を観ることができました。



マノン、というと、2015年に月組で上演された「舞音 マノン」の


印象しかなかったのですが、


原作は、アベ、プレヴォーで同じなのですが、


月組は、インドシナを舞台にアジアンテイストで書かれていて、


こちらはスペインですよね?



それだけでも、雰囲気はかなり違いますが、


印象は、まるっきり違いました。



確かに内容は同じようなのですが、


月組の場合は、マノン自体が、魔性の女、感がとても強く、


躍りで男の人を積極的に誘惑して、お金を貢がせる、


それにシャルル(主人公の名前)が引っ掛かってしまった、


的なところから始まり、最初は愛など信じない、


お金が全て、お金を貢いでくれる人が愛してくれる人、


という感じでシャルルはどんどん破滅していってしまうのですが、


まあ最後は真実の愛を見つけて死ぬ、という感じでしたが、


マノン自体が悪い女、的な感じでした。


でも、それをちゃぴちゃんが、非常に魅力的に演じていましたが。




今回のマノンは(いや、こちらの方が古いのですよね?)


お嬢様で、悪気はなく、いろいろやっちゃう、的な


いい人に見えました。


だから、ロドリゴ愛月さんは、本当に自らマノンを愛して、


自らの意志でやっている感が強かったです。



破滅に向かうのは同じですが、


今回は、愛を、ものすごく感じました。




皆さんの感想が、どうしようもない、突っ込みどころ満載、


こんなくそみたいな人間、とかが溢れていたので、


私も覚悟して観ましたが、


私も確かに最初、月組を観た時は、なんちゅう内容、


もっとしっかりしろよ、冷静に考えて、と、


一人でつっこんでいましたが、今回は、


マノンとロドリゴの純粋過ぎるくらい美しい愛、


どんなに反発しても見捨てずに助けようとする親(特に母親)の愛、


弟、妹を思う兄の愛、


壊れていく親友を、どうにかして助けようとする友の愛、などなど、


あらゆる種類の愛をひしひしと感じられ、


こんな内容の作品の割には、とても心に迫るものがありました。



愛月さん始め、有沙さん、輝咲さん、朝水さん、桃堂さん、


綺城さん、天飛さん、みなさん熱演で素晴らしかったです。



愛月さんは、いつもは立派な男役さんですが、


19歳という若さを表現し、


純粋に愛に生きていて、見事でした。



有沙さんは、どうみても悪い人には見えず、最後まで、ちゃんと


ロドリゴを愛していた素敵なお嬢様という感じでした。



今日の千秋楽で、ご卒業された桃堂さんが、


押さえた、落ち着いた演技で、でも弟のことを心から思っている、


というのがこちらまでびしびし伝わってきて、


本当に素敵なロドリゴのお兄さんでした。




最後のご挨拶で、「この舞台を皆でできた事が、本当に幸せでした。


もう後悔は全くないです。」と、涙ぐまれていたのが、印象的でした。



次の公演で、愛ちゃんは、なんと107歳のお役をなさるそうです。


19歳から107歳までの、この降り幅、本当にすごいですね。


それを、さらっとやりこなしてしまうのですから、本当に脱帽です。




次の星組全員でそろう公演は、なんと、一年半ぶりだそうです。


本当に大変でしたよね。


でも、まだまだ、感染者も増えてきてしまって、本当に心配です。



次の公演も、無事に始まり、最後まで、駆け抜けられますように、


お祈り致しております。


皆様、お疲れ様でした。






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