昨日の雪組バウホール公演の発表、改めて冷静に考えてみて、

縣さん主演、本当におめでたいことだと思います。

コロナ禍で、新人公演も、なかなか出来ず、

新人たちには、本公演の中で活躍の場を与えられていて、

それを、舞台狭しと伸び伸びと演じ、躍り、

素晴らしい活躍をされて、その延長線上で、

このまま順調に上げていきたい、というのは、

じゅうじゅうわかります。

縣さんは、その期待に十分過ぎるくらい応えていて、

素晴らしいと思っています。

でも、でもですよ。

今を逃したら、

ちょっとこの先が難しくなる方がいらっしゃるのです。

ちょっと一回待っていただいても良かったのではないか、

と、思ってしまうのです。

実は、私は、密かに(なぜ密かに？)、星組時代から、

綾さんに注目していました。

｢桜花に舞え｣の新人公演を観られる機会があって、みていたら、

紅さんのお役をやった方が、ただの技術的なうまい演技ではなく、

本当に心から絞り出すような、

気持ちのこもった素晴らしい演技をしていらっしゃって

大感激したのです。

それが綾凰華さんだったのです。

その時から、綾さんに注目するようになり、

｢阿弖流為｣の時も、本当に素晴らしくて、本当に感動しました。

でも、その頃星組は、上にたくさん素晴らしい方がいらっしゃって、

ちょっとやそっとじゃあ上に上がれない、密な状態でしたので、

ちょっと無理かなぁ、なんて思っていました。

そうしたら、｢阿弖流為｣のあと、雪組に組替え、

そして、替わってすぐに｢ひかりふる路｣で、

主役ののぞさんのお役に恵まれて、

ああ、やっぱりみている人はみてくれているのだ、

こんなに心ある演技をする人を、劇団側は、見逃さなかった、

と思い、ものすごく嬉しかったです。

そのあと、凱旋門でも、のぞさんのお役、

そして、なんと｢ファントム｣でも主役をゲットし、

水を得た魚、のごとく、大活躍されていました。

難しいお歌がたくさんあるファントムのお役を、

本当に大変だったと思いますが、相当練習されたと思いますが、

歌うま、とまではさすがにいきませんでしたが、

どの曲も破綻なく、きちんとまとめて、心を込めて表現していて、

とても良かったと思っておりました。

｢ミュージックレボリューション｣の全国ツアーの時も、

さきちゃんがいない中、さきちゃんの代わりに、

長いダンスの場面を、とても都会的に素敵に踊っていらっしゃって、

さきちゃんのような、太陽のようではないけれど、

月のようで、素敵だな、と思っておりました。

今回の全国ツアーも、二番手のお役(ショーでは微妙でしたが)で

ご出演されてましたし、劇団側も、

路線として押しているものとばかり思っておりました。

ここまで上げておいて、今になって梯子を外すなんて、

ちょっと酷いじゃないですか？

綾さんは、ものすごく頑張っていて、

ちゃんと苦手なお歌も頑張って、何も外される要因なんて、

なかったと思います。

ここまで上げられると、こちらも期待しちゃうじゃないですか？

それなのに、一番大事な時に。

劇団は、いったい綾さんをどうしたいのですか？

私でさえ、こんなにショックなのですから、

ご本人やファンの方はさらにだと思いますが、

でも、これから先、どうなるかまだまだわかりませんから、

まだまだ期待して、頑張り続ける事が大切なんじゃないかな、

と思います。

劇団の人事って、時々、｢どうして？いったいどうしたいの？｣

と思う時がありますが、(芹香さんや、愛月さんの時など)

これから先を、希望を持ちながら、待つしか、

私たちには出来ないですね。

とにかく、新生雪組の公演を楽しみにしております。

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