東京宝塚劇場に甘い香りが……
ようやく、やっと、花組「うたかたの恋」を観に行くことが出来ました。
昔から、宝塚の生徒さんたちも憧れる役、ルドルフ、
大階段に颯爽と現れた柚香光さんの白軍服姿、
息をのむ程の美しさでした。
星風まどかちゃんマリーの、何と初々しく可愛らしいことか。
物語は、昔ながらの善き伝統を継承していて、見応えがありましたし、
何といっても、れいちゃんとまどかちゃんと、
そして、この作品で、花組最後の公演となるマイティーの演技が素晴らしかった。
最後の舞踏会のシーンの、
何か(死)を決心している、でも、笑いながらマリーと踊るルドルフの表情、
残されたマリーに詰め寄るルドルフの妻ステファニー(春妃うららさん)の狂気、
それを阻止しようと必死にステファニーと踊るジャンサルヴァドル(水美舞斗さん)
非常に緊張感のあるバトルで、皆さんのその表情も素晴らしく、
涙なしには観られませんでした。
うららさん、「新源氏物語」では、可愛い可愛い子供役をやっていたのに、
物凄く立派に美しくなられましたね。お見事でした。
マイティーも、ルドルフれいちゃんを助けようとする気持ちがひしひしと伝わってきて、
現実とも重なってしまって、本当に感動しました。
今回退団される華雅りりかさんも、私としては大変思い入れのある娘役さんですが、
エリザベートを、愛情たっぷりに演じていて、
懐の大きさを改めて感じました。
最後の、いたいけな、純粋なマリーに拳銃を向けるところの、
ルドルフの葛藤と苦しみ、
痛いほど伝わってきました。
何でそうならなければならなかったのか、
「トート」に仕向けられた?
ロミジュリの「死」に操られた?
としか思えません。
苦しい苦しい最後でした。
うって変わって、ショー「ENCHANTEMENー華麗なる香水」は
明るくて楽しくておしゃれで、最高に素敵なショーでした。
開演してから、あまーいバニラのような香りが漂ってきて、
(あれは私の気のせいではないですよね?)
本当に歌詞の通り、甘いバニラの香りだ、と思いました。
そしてしばらくすると、その香りが、
ひのきのような、森林に包まれているような爽やかな香りに変わり、
しばらくなくなって、
また、アンシャントマン、という歌と共に香りがしてくる、というのが、三、四回あったように感じました。
観劇前に、皆様の感想をあまり見ていなかったので、
全く知らなかったのですが、
配信では味わえない生の良さだと感じました。
楽曲も、大好きな曲ばかりで、アレンジも素晴らしく、
大変大変満足した素晴らしい作品でした。
もうあと少し、千秋楽まで、退団される皆様含め、
思いの丈をぶつけて、頑張ってくださいませ。
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