星組、極美慎さんの「カフェブレイク」を見ました。

本当にほんわかしていて、話し方も優しくて、見ているだけで癒されます。

でも、今回の「ディミトリ」のミヘイル役では、相当悩んだようです。

お芝居が始まってから、一時間くらい経ってからの出演なので、

お客様は、もうすでにいろいろな方に感情移入して観ていられるでしょうし、

突然出てきて、急にルスダンの部屋に……

ちょっと間違えれば、変質者に見られそうで、

最初から、ギア全開でいきたいけれど、それではあまりにガオーとなりすぎるし、

そうならないように、そう見えないように、

とても悩んだそうです。

ルスダンのことをずっと思っていて、毎日花を飾っていた、というエピソードも、

舞台では演じられていないので、分かりにくいですが、

いかにただ純粋に、

絶望しているルスダンのことを少しでも慰めたい、という真っ白なピュアな心でそうなった、

という場面にしたかった、と。

最後、ディミトリに殺されてしまいますが、

命を投げ出しても、一ミリの悔いもない幸せなひとときだった、と。

その通り、その気持ちが舞台でひしひしと伝わってきましたよ。

全然変質者なんかには見えなかったですよ。

本当に純粋に、一途に、ルスダンのことを思い続けた素晴らしい演技でした。

ルスダンが愛したのは、ディミトリただ一人だけ、

という台詞がありますが、

ディミトリの若い頃の純粋な気持ちを、ミヘイルも持っていて、

その共通点に、ルスダンも惹かれたのではないか、と役作りをしたそうです。

生田先生も、その通りだ、と言ってくださったそうな。

近頃の、極美さんの成長は著しくて、頼もしくなられて、

この先、ますます楽しみです。

ずっと応援しています。

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