男役にとって黒燕尾とは……
花組の大劇場公演が終わり、柚香光さんの記者会見がニュースに出ましたね。
「全てが愛おしく、花組みんなも、お客様も、空間も、流れる時間も、今までの日々全てをぎゅっと抱きしめたいような気持ちです」
と、本当に柚香さんらしい表現で語ってくださいました。
「宝塚大劇場は、青春のすべてを捧げ、温かく大切な思い出がたくさん詰まった劇場です。間違いなく『柚香光』をつくっていただいた大切な場所でした。卒業後は、お客様と一緒に私も花組を応援していきたいと思っております。柚香光を愛してくださったすべての皆さま、本当にありがとうございました」
とても真摯に語ってくださっていて、柚香さんのお人柄がよく出ていて、
ああ、本当に大劇場をご卒業してしまったのだな、と本当に胸が一杯になりました。
大劇場最後の日に選んだ服装は何の飾りもない黒燕尾。
やはり黒燕尾は、男役の正装であり、
大劇場の最後は男役の正装で、という想いが強くあった、とおっしゃっていました。
しかも、望海風斗さんがご卒業の時もそうでしたが、
何の飾りもない黒燕尾を着たかった、と。
宝塚は、トップまで上り詰めるまでに、段々と衣装に飾りが付いていきます。
キラキラ光るスパンコールだったり、宝石のような飾りだったり、
フワフワの羽根だったり、
とにかく全員で黒燕尾で踊る時も、はっきりと偉い順がわかるように衣装の違いがあります。
望海さんは、
「最後に何の飾りもない黒燕尾を着たかったのは、そういう衣装の違いでトップとわかるのではなく、皆と同じ飾りが付いていない黒燕尾でも、中身から発光して誰にでもわかる輝いている自分でありたい」
とおっしゃっていました。
柚香さんも、
「飾りがない黒燕尾が何よりも好きな衣装です」
とおっしゃっていました。
そして、本当にカッコよく、心の底から発光していて、眩しいくらいでした。
今までなかなか実感として感じられないでいましたが、
段々と実感が沸いてきて、とても悲しいです。
ディナーショー、そして東京公演をしっかりと目に焼き付けて最後の最後まで応援し続けます。
どうぞ頑張ってください。
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