関東のアダムのブログ

半世紀以上、宝塚大好き、子育てで中20年くらい抜けていますが、また返り咲いて全組応援しています。特に雪組朝美絢様推しです。どうぞよろしくお願い致します。

出来ないものは出来ない、と言ってもいいではないか



昨日、月組「応天の門」の大千秋楽を迎えて、


退団者のご挨拶など、大感動の最後だったらしいですね。


あの冷静な月城かなとさんまで、涙、涙だったそうで、


そうですよね、組長さん、からんさん、他、


大切な大切な仲間とのお別れですもの。


ブログ記事を見ているだけでも、


私ももらい泣きしてしまいました。


月城さんが、ある退団者に、


「自分は不器用だから、と思い過ぎていたような気がする、皆の前で泣けて良かったね」


と優しい言葉をかけて、ご自分も一緒に泣いていたそうです。


本当に優しい、思いやりのあるトップさんですね。



今や、月組の誇る立派なトップさんになられた月城かなとさんですが、


振り返ってみると、公演中の怪我で、随分長い間、休演しなければならない時期もありました。


考えてみれば、そういう辛さを知っているからこそ、


人に対してもこんなに優しくなれるのではないかと思います。


表向きにはマイナスの要素のようでも、時間と共に、大きなプラスの要素になることもあるのです。




今回の礼真琴さんの休養も、後で考えれば、大変なプラス要素になるのではないか、と考えています。




宝塚という世界は、死に物狂いで頑張ってなんぼ、


皆からの期待に応えてなんぼ、の世界ですから、


ギリギリまで無理をして頑張って、頑張って、


でも、さらにさらに無理を重ねて頑張ってしまって、


気が付いたときには、もう、にっちもさっちもいかないギリギリまで追い込まれて、


仕方なく、退団を決意する方も、中にはいらっしゃるでしょう。



真面目で、誠実で、責任感の強い人ほど、精神的に追い込まれることが多いのかもしれません。


トップさん始め、皆さん、どなたも、宝塚の舞台は、


過酷で、厳しく、ハードで辛いものだと思います。


でも、その分、喜びも幸せも、達成感も半端なく感じられる、素晴らしい場所であることに間違いありません。



出来ないものは出来ない、と言ってもいいのではないでしょうか?




月城さんのダンス場面が少なくたっていいじゃないですか。


(その分、海乃さんが頑張りすぎていて、それはそれで心配ですが……)




トップ就任当時、柚香光さんの歌がとても心配でしたが、最近見違えるように上手くなってきました。


ご自分が不得意とするものを、丁寧に丁寧に時間をかけてちょうど出やすい声を見つけて、鍛練してきた賜物だと思います。素晴らしい。




彩風咲奈さん、


ダンスは超一流だけれど、力業はちょっと危なっかしくて、


リフトはいつも、大丈夫か、と、心配になって見ています。


素晴らしいデュエットダンスなんですから、リフトなんて無くったって、いいじゃないですか。




それぞれ、どなたも、得意不得意があるわけで、


その中で、いつでも、最高のパフォーマンスを観せて頂ければ、


こちらは、それだけで、大、大、大満足です。



礼さんも、これからは、ここまでは出来る、でも、ここからは無理、


というのをはっきりとさせて、


無理をなさらず、続けて頂きたいと思っております。





でも、最高のパフォーマンスって、どうしても、無理の無理の先にあるものなので、


そこの兼ね合いが、大変難しいのですがね。




劇団側の計画もあるのかも知れませんが、


何より大切なのはご本人ですから、


どうぞ、ご自分の心の声をしっかり聞いて、


これからの道を選ばれることを望んでおります。




明日海りおさんが、トップオブトップと呼ばれて、あんなに長く素晴らしいパフォーマンスを観せてくれたのは、


誰に言われたからでもなく、ご自分自身で、


色々な役を、やってもやっても、やり足りない、まだもっともっとやりたい、という気持ちだけで、


あそこまで長くなった、とおっしゃっているのを聞いたことがあります。



宝塚という世界は、生徒みんなの、


宝塚が大好きで、やりたくてやりたくて仕方がないという気持ちが満ち溢れていて、


私も、そういう生徒さんたちが、そういう宝塚の世界が、大好きです。







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