トップスターという限られた立場に立てる人、というのは

舞台上の技術の高さや、惹き付ける力や、

誰でも説得されてしまうほどのオーラ、など

あらゆるものが総合されて選ばれるものだと思っていますが、

その中でも、その人の　｢性格｣　が大きな位置を

閉めているような気がします。

性格って、変えられる、という人もいますが、いやいやどうして、

持って生まれた本質的なものというのは、

ちょっとやそっとでは変えられるものではありません。

表面的に、一時的に変えたとしても、

本質の部分はなかなか変わりません。

宝塚に入られた方は、皆さん

何十倍という難関の試験に受かられた方なので、

皆さん努力家だと思います。

その努力家たちの集まりの中でも、

さらにさらにずっと長い間ぶれずに努力し続けていける方、

が、まず求められます。

何でも完璧にこなしている礼さんでも、

血の滲むような努力をされ続けていらっしゃって、

今回の｢柳生十兵衛｣ではさらに

限界を越えた立ち回りと歌を披露しているとか。

どれだけ努力をしてもさらに求められて、

でも、それをご本人は辛いでしょうけれど、

平気な顔でやってしまう、その、

努力をし続けられる、という才能は、

トップになられる方は皆さん持っていられると思います。

さらに、真面目というのはもちろん大切なのですが、

それだけではなく、舞台上で思いっきり発散できる、

というか、のびのびと思う存分解放して

その役になりきれる能力、も、とても大切だと思います。

さきちゃんのトップになられてからの

あの解放感溢れる舞台でのお姿は目に見張るものがあります。

真面目にコツコツと日々努力出来る才能と、

一旦舞台に上がったら世界は自分のもの、

とでも言いそうな、圧倒的オーラが出せる、

その柔軟性があってこそ、

数少ないトップという立場に立てるのではないか、と思います。

今までのトップさんたちも、今現在のトップさんたちも、

皆さん両方とも、ご自分のほどよい加減で

持ち合わせていらっしゃって、だからこそ、　

日々素晴らしい舞台を私達に観せてくださっているのだな、

と思います。

これからも、ますます、夢の世界を楽しみにしております。

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