東京星組公演が始まり、素晴らしい愛ちゃんの男役最後の勇姿を、

しっかりとこの目で見届けたい、と思っておりますが、

そのあとに続く後任者がなかなか混沌としていて、

スッキリしていない状況があり、少し心配しております。

二番手は、瀬央ゆりあさんになっていただくとして、その後の方がどうにも心配です。

綺城ひか理さん、天華えまさん、など、素敵な男役さんが、いらっしゃいますが、

もちろん、この方々も是非とも頑張って頂きたいですが、

さらに若手の、100期生極美慎さんと、102期生天飛華音さんに注目してみたいと思います。

175cmのすらりとした長身で、甘いマスク、何とも放っておけない魅力のあるスターさんです。

早くから注目され、新人公演も二回主演なさっています。

私は、「霧深きエルベのほとり」を観劇しましたが、ぶっきらぼうだけど優しい温かい心を持ち、

愛する人のために、心とは裏腹な態度を取らざるを得ない、大変難しいお役でしたが、

確実にその心境を捉え、自分のものにして表現なさっていて、とても感動しました。

この学年で、この難しい役をこれだけできるのは、ただ者ではない、と感じたことを覚えています。

最後のご挨拶の時も、感動で涙ぐみそうになりながらも、

グッと抑えて一言一言噛み締めるようにお礼の言葉、皆への感謝の言葉を言っていたのが、

とても素敵で印象に残っています。

ふわっとした見た目なので、柔らかいイメージがしますが、なかなかどうして、

幼稚園から中学校まで、極真空手を習っていたという、そして芸名もそこから取った、という

筋金入りの空手好き、その分、根っこからしっかりとした根性が備わっていて、

キラキラした外見からは想像も出来ないような強い気持ちを秘めていらっしゃると思います。

しっかりとした目標を持ち、それに向かって、

歌、ダンス、お芝居とも、誰よりも努力をしている素晴らしい方です。

天飛華音さんも、早くから注目され、今回の「柳生忍法帖」で二回目の新人公演の主演をなさっています。

歌、ダンス、お芝居とも穴がなく、しっかりとした実力を持っていらっしゃると思っています。

一回目の「食聖」では、音響のトラブルがあり、

銀橋を渡って歌っている途中にマイクが効かなくなってしまって、

地声、状態になってしまったのですが、それでも、全くうろたえることなく、歌い続け、

その声は、２階の後ろの方で観ていた私のところにまではっきりと聴こえてくるほどでした。

初めての新人公演主演の舞台で、これほどできるというのは、

何事にも動じない、舞台人としてとても大切な度胸を持ち合わせていて、

しかも、日頃のたゆまぬ努力の賜物なんだろうな、と感激しました。

今回の新人公演は、嬉しいことに、配信も予定されていますので、

楽しみにしたいと思っております。

極美さん、天飛さん、これから先、ますます星組にはなくてはならない存在になっていくと思われますので、

是非とも頑張ってくださいませ。

先行きの楽しみな若者がたくさんいっらっしゃる星組も、

本当に楽しみですね。

これからも、応援していきたいです。

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