愛ちゃんの「後悔」
愛月ひかるさんの「ラストカフェブレイク」拝見致しました。
退団を決めてから、いろいろなところで、いろいろなお話をされていますが、
愛ちゃんの口から、はっきりと「後悔している」と聞いたのは初めてです。
エリザベートのルキーニ、今だったら、もっと違う風に出来ただろう、と。
最初の質問で、「リベンジしたいことは?」で「運動会の綱引き」と答えていらっしゃいましたが、
(星組さんに負けたのですよね。今も星組の皆に言っているそうです。10年に一度の運動会にかける思いは皆さんすごいですね。明日海さんもあまりの心残りのため、最後の横浜アリーナでリベンジ運動会をやりましたものね)
出来ればもう一度やりたかった、やり直しがなかったら勝っていた、と悔しそうにおっしゃっていましたが、
本編のお話の中では、やはりルキーニをもう一度やってみたかった、と。
でも、アドリブのところは、今でもあまり出来ないでしょうがね、と言って笑っていましたが。
そして、もっと先輩方や、他の方に頼れば良かった、とも。
いろいろ質問して、意見を聞けば良かった、と、後悔している、とおっしゃっていました。
だから今、後輩たちに、気がついたことは、出来る限り伝えるようにしている、と。
ご自分の後悔を、後輩たちに味わって欲しくない、という愛ちゃんの優しさが伝わってきて、泣けてきました。
小池先生は、大変厳しい先生で、滅多に褒めないことで有名です。
先生が褒めたのを聞いたのは、礼さんのロミオくらいでしょうか。
あのロミオとジュリエットは絶賛していましたよね。
愛ちゃんの、ティボルトと死、も褒めていらっしゃいましたよね。
でも、ほとんどは、誰に対しても、
これでもか、とご本人の心が折れるくらい厳しく指導される、とお聞きしています。
でもそれは、ご自分の作品を、一点の曇りもなく、完璧な仕上がりでお客様にお観せしたい、
という強い思いからさせることで、決して、生徒達を苦しめよう、などと思っているはずもなく、
むしろ、そこから学んでさらに大きく進化して欲しい、という、大きな愛情からくるのだと思います。
愛希れいかさんも、真風涼帆さんも、立ち直れなくなるほどかなり怒られて、
何回ももうダメだ、と思ったことがあった、ということを、どこかで話されていました。
でも、そうやって怒ってくれたからこそ、今の自分があるのだ、とも。
期待が大きい生徒にこそ、むしろさらに厳しくされるのではないでしょうか。
怒られている当事者としては、逃げ場もなく、どうしたら良いか救いの道も見つけられず、
きっとどんどん自分の内へ内へと落ち込んでいって、最終的には、萎縮してしまったのかもしれません。
そんな時、先輩でも誰でも、相談できていたならば、また違った未来が訪れたのかもしれませんね。
苦しいことも、悔しいことも、たくさんあったけれど、それもひっくるめて、今の自分があるので、
今、こうして穏やかな幸せな気持ちで退団公演を迎えていられることが、何より幸せです、
と微笑みながらおっしゃっていたのが、印象的でした。
愛ちゃんも、次の世界に進まれても、きっと今までの経験を基に、
素晴らしく進化されていかれるのだろうな、とさらに楽しみになりました。
まずは、退団公演が、最後まで無事に終えられますように、
祈っております。
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