関東のアダムのブログ

半世紀以上、宝塚大好き、子育てで中20年くらい抜けていますが、また返り咲いて全組応援しています。特に雪組朝美絢様推しです。どうぞよろしくお願い致します。

娘役がトップになるということ、さくらちゃん、まどかちゃん




先日の月組の感想で、娘役さんには触れませんでした。


今日、改めて触れさせて頂きます。



娘役さんがトップに就任するのって、基本的に、


良くわかりませんよね?


実力、タイミング、運、相手との相性、などなど


いろいろな条件があると思いますが、


結局、最後は、誰が判断しているのか、は、わかりませんが、


うん、うん、納得、と思う時もあれば、えっ、何それ?


と思う時もありました。




今回退団される美園さくらさん、


首席入団、高い歌唱力で、若い時から注目され、


新人公演のヒロインも何回か勤めあげ、


バウのヒロインも二回、そして、夢現無双で、


珠城さんの相手役として、トップに就任されました。


前トップが、愛希れいかさん、という、


完璧過ぎるくらいのトップ娘役さんでしたから、


何かと大変なことも多かっただろうと想像できます。


ましてや先輩方もいるなかで、どうして?と


思われた方も少なからずいらっしゃったと思います。


私もその一人です。


私は、さくらちゃんを認識するのがだいぶ遅かったので、


バウのアルカディア、を拝見した時に存在を知りました。


歌はさすがにお上手でしたが、ちょっと大人っぽい役でしたので、


演技の面で、純粋な宝塚の娘役さんとしてはどうかな?


という気持ちでした。


そこからしばらくして、トップの発表があり、やはり、


どうしてだろう?という気持ちを否めませんでした。




宝塚は、何事も計画的に決めて実行していく、遠い将来を見据えて、


最高の結果が得られるように、今を決定していく劇団、だと、


長い歴史を見てきて、私はそう感じています。


宝塚の公演予定は、だいたい2年先まではもう決まっているらしい、


と、聞いたことがあります。


(今はコロナのため、そこまで計画的にはなっていないかもしれませんが)



今現在、良くわからなくても、将来、


「あっ、こういうことだったのね。」ということは


良くあることです。



さくらちゃんのトップ就任は、やがてくる海外ミュージカル


「I AM FROM AUSTRIA」のため、だったことは、


この公演を観て、よーくわかりました。


素晴らしい歌唱で、見事に「エマ カーター」を演じていました。


性格的にも、ピッタリのお役でした。


やはり、さくらちゃんがトップになって、本当に良かったんだ、


と、思わせて頂きました。



ピガール狂騒曲、も、さくらちゃんそのもの、


という感じのお役で、とても素晴らしかったです。



やはりさくらちゃんは耐え忍ぶ日本的なお役より、洋風な、


はっきりと物事を言って、道を切り開いていくお役の方が


似合っているな、と、感じました。


今回も日本物ですが、きちんと自分の意志を持っているお役で、


日本物の所作もずいぶん堂にいってきて、集大成として、


最後を締めくくるのには、申し分のない演技だったと思います。




ショーは、歌、ダンス共に、とても素敵でした。


三日月をバックに踊る珠様とのデュエットダンスは、


本当に夢を見ているかのように美しく、


いつまでも、時が止まっていて欲しいほどでした。


そして最後のエトワール、お見事でした。



少し不安もあったと思われたトップ就任でしたが、


持ち前の明るさと真の強さで、


見事にトップ娘役さんの役割を果たしてくださいました。


さくらちゃん、ありがとうございました。




そして、な、なんと、次期トップ娘役には、海乃美月さんが。


本当に良かったですね。


博多の川霧の橋、もお二人にピッタリだと思いますし、


大劇場公演の、「今夜、ロマンス劇場で」もピッタリの作品で、


本当に楽しみです。


映画で観ましたが、本当に内容が美しくて、はかなくて、


でも最後はほのぼのと温かくて、観た後も、本当に良かった、


と思える作品だったので、この作品を、月組の新コンビで


やってくださると聞いて本当に嬉しかったです。


月城さんと、月、月コンビですし、これからの月組も


本当に楽しみです。






娘役さんがトップになるのって、実力はもちろん大事ですが、


運とタイミングがものすごく影響していると思える話、大二段。



まどかちゃんの時。


まどかちゃんは、歌はもちろん、全てにおいて、素晴らしいので、


遅かれ早かれ、トップさんにはなると思っていましたが、


あの時、誰もが(いや誰もではないかもしれませんが)、


実咲凛音さんのあとは、伶美うららさんじゃないか、


と思われていたのではないか、と思うのです。


歌は、ちょっと、でしたが、本当に美しくて素敵で、


朝夏まなとさんとの最後の作品、「神々の土地」、では、


皆さん、その美しさに、息を呑んでいました。



次の真風さんとも見た目もピッタリで、


大人な素敵なコンビになっただろう、と思っていましたが、


なぜ、トップになることが出来なかったのか。



その時は、それを大変不満に思っていましたが、


真風さんとまどかちゃんの、プレお披露目公演の演目を見て、


ようやくわかりました。心にストーン、と落ちました。


ウエストサイドストーリーの、マリア、これは確かに、


まどかちゃんにピッタリのお役で、他の人には出来ないな、


と妙に納得したのです。



版権が高い海外ミュージカルともなれば、


それにピッタリはまる人を選ぶのは当然だな、と。


役替わりもあり、冬と夏、二回上演されました。


本当にお二人がピッタリで、やはり宝塚の方のすることは、


間違いないな、と感じた瞬間でした。


最近の 「アナスタシア」 も素晴らしく、まどかちゃんは、もう、


押しも押されぬ、宝塚を代表とする、トップ娘役に成長したな、


感慨深く見ております。




花組さんに行かれて、たぶん、そこには、


まどかちゃんにしか出来ない大作が、また待っているのだろう、


と、思っています。



それを楽しみに、またせっせと、宝塚に通いたいと思っております。


長々、失礼致しました。







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