夢白さんは、雪組｢夢介千両みやげ｣で、初めて日本物を演じるそうです。

そう言えば、宙組時代、日本物はやっていませんでしたね。

研1で新人公演｢神々の土地｣のイリナ役に大抜擢。

こんなに美しい人がこの世にいたのか、と目を見張りました。

本役の伶美うららさんの美しさも並大抵のものではなかったですが、

また違った美しさで、私たちを魅了してくださいました。

演技も、まだ入団したばかりの研1生とは思えないほど、素晴らしくて、

とてつもない新人が出てきたな、と嬉しく思ったことを思い出しました。

その後、新人公演の主役、バウ公演の主役などを経て順調に成長してきました。

演技力には定評があり、

宙組最後の作品となった｢フライングサパ｣では、大人っぽい役を全力で演じ、

主役を食うくらいの出来に皆驚かされました。

真風さんとの絡みは、学年差11年とは思えないほど、ぴったりとはまっていて、美しかったです。

でも、いつも少し大人っぽい役が多く、大変お上手なんですが、

少し無理をしているような、目一杯背伸びをしているような、そんな印象を持っていました。

それが、雪組に来て、｢シティーハンター｣のアルマ王女や、

今回の｢Sweet  Little  Rock 'n' Roll ｣のシンディーなど、

今の学年相応の、可愛らしく、生き生きとして、弾けた魅力満載の役を、

舞台狭しと演じてくださって、本当に心から嬉しそうな笑顔がとても印象的でした。

千秋楽で見せた、やり終えた喜びと、もう終わってしまう寂しさの入り交じった笑顔と涙が忘れられません。

このコロナ禍で上演出来たことも含め、本当に感動的な舞台でした。

朝美さんが、初めて雪組で日本物をやった時に、

皆さんが　my袴　を持っていらっしゃったことにたいそう驚かれていたように、

これから、初めての日本物に挑戦する時に、

きっと今までに経験できなかったであろう体験をたくさんされることだろうと思います。

組替えは、ご本人にとって、非常に辛く厳しい面もあると思いますが、

それによって、さらにもっともっと色々な経験を通して飛躍出来る最大のチャンスだと思っています。

これこそ組替えのあるべき姿だと思います。

夢白さんは、間違いなく、とても良い方向に進んでいると思います。

色々な体験を通して、さらに素晴らしい娘役さんになられてください。

大いに期待しております。

もしよろしければぽちっと

どうぞよろしくお願いいたします