関東のアダムのブログ

半世紀以上、宝塚大好き、子育てで中20年くらい抜けていますが、また返り咲いて全組応援しています。特に雪組朝美絢様推しです。どうぞよろしくお願い致します。

暁千星、覚醒。




今日は「ブエノスアイレスの風」の青年館ホール千秋楽ですね。


おめでとうございます。


昨日観てきましたので、ネタバレ全開で感想を書きたいと思います。



が、その前に、とっても嬉しいニュースが飛び込んできました。


雪組5月11日から公演再開。

おめでとうございます。

本当に良かった、良かった。涙、涙、涙。


中止延長になるかと、ヒヤヒヤ、ドキドキしていたので、

公演再開のニュースは飛び上がるほど嬉しかったです。

今日は舞台稽古でしょうか。


最低限の中止で留まって、本当に良かったです。

雪組さんが、公演していてくださると思うだけで、

元気100倍です。



さて、ネタバレ全開の「ブエノスアイレスの風」の感想、

知りたくない方は、スルーしてください。



まず、暁さんの男前なこと。

いつ、こんなにスーツが似合う、後ろ姿の哀愁漂う、

カッコいい大人の男役さんになられたのでしょう。


同じダンサーとして、バウ公演初主演の「アルカディア」の時は、

「捨てられた子犬」のように演じてくれ、と言われて、


本当に子犬のように、可愛くて、可哀想で、放っておけない瞳をしていたのに、


今回の役は、反政府ゲリラのリーダー(物凄く強い)が7年の刑期を経て世に出てきて、


葛藤しながらも、自分の生きていく道を探していく、


大人な演技を要求される、難しい役でしたが、


見事に、カッコよく、渋く、包容力一杯に演じてくれました。


凄い成長ですね。


「All for One」の時に、酒瓶が、哺乳瓶に見える(ごめんなさい)と言われていたありちゃんではもうないですね。


この作品は、私は初見だったのですが、

仲間の風間さんと一緒にまた、悪いことをやってしまうのではないかとハラハラしましたが、


ちゃんと理性で、風間さんの悪事を食い止めてほっとしましたが、


でもその代わりに、天紫さんと二人で出ようとしていたダンスの大会に出られなくなってしまって、


天紫さんは天紫さんで、今のこの自分の苦しい状況を抜けられるかもしれない、と、


この大会に賭けていたのに、このような結果に。



この作品は、登場人物全員が、何かの悩み、苦しみ、葛藤を抱えていて、


それでも、明日へ向かって生きていかなければいけない、


そんな世の中に対する矛盾、憤り、どうしようもないない苛立ちのようなものを表現していると思います。



どこかの感想で、最後、いたたまれない、救いようがない終わりかた、


と、ありましたが、


最後、あみちゃんが風間さんを殺してしまう(役名じゃなくて、すみません)、


という、とんでもないことになってしまったけれど、


その結果を踏まえた上で、それぞれの人が、明日へ向かって、一筋の光に向かって、


力強く生きていく、という希望を感じられる終わり方だったように思っています。



風間さんは、時が変わっても、自分の信念を曲げられないがゆえに、金持ちになるために、


銀行強盗をしようとして、大切な大切な妹、花妃さんを人質にして拳銃を手に入れます。


3日で戻らなければ、妹は、悪達の餌食に。


でも、そこへありちゃんが止めにきてしまうのだから、


計画はパーに、しかも礼華さん率いる警察まできて捕まってしまって、


一体妹まのんちゃんは、どうなっちゃうの?


と、ハラハラしましたが、


説明、弁解を聞き入れてくれて、まのんちゃんを助けに行くことが出来ました。ほっ。

(どんだけ感情移入しているんだ)


警察って、意固地なところがあるから、

どんなに説明してもわかってくれないのかと思ったら、良い人たちで良かった。


また、礼華さんが、長身でカッコいいのですよ。


ありちゃんと対峙するのですが、


本当に負けてなかった。


ニコラスの元恋人のエバ(羽音みかさん)をめぐって、


嫉妬の炎を燃やすのだけれど、

最後は冷静に、聞き入れて、武器商人のもとへ行き、

一網打尽に、素晴らしい。



あみちゃんもすっかり月組生になっていて、嬉しかった。

小林豊が、改心せずに、大人になってしまったかのようなチンピラでしたが、


シリアスな中にもちゃんと笑いを取っていて、

流石、芸達者でした。


ありちゃんに殴られるところは、


「もう倒れているのだから、蹴らないで!」


と叫んでしまうくらい、蹴られていました。


最後、風間さんを殺してしまって、そこで初めて、今までの自分を反省する、


そこまでいかないと、自分では止められない、弱さ、のようなものを、しっかりと演じていたように思います。



そのあみちゃんの母、フローラ(晴音アキさん)が素晴らしかった。


最初と最後の、息子を思って歌う歌が、感情がこもっていて、


美しくて、涙なしには聴けませんでした。



風間さんの、目を開けて死ぬところ。

相当長かったような気がするのですが、

微動だにせず、目を開けたまま。


最後、ありちゃんが手で目を閉じるまでです。


物凄い役者魂ですね。



とにかく、皆さんおひとりおひとりが素晴らしく、見応えがありました。


強いて文句を言うなら、


蓮つかささんと、結愛かれんさんの使い方がもったい無さすぎる。


もっともっと活躍して欲しかったです。


役で出てきたときの素晴らしさは言うまでもありませんでしたが、


要所要所に出てくるタンゴの踊りが、雰囲気があり、キレキレで、素晴らしかったです。


もっともっと観たかった。



ありちゃん始め、タンゴのダンスがたくさんあり、


ダンスでも大変見応えがありました。



普通で言うデュエットダンスはなかったのですが、


お芝居中にたくさんデュエットダンスがあり、


フィナーレでも、三組のデュエットダンスがあり、堪能できました。


いつものフィナーレとは違い、


お辞儀の時に、ずっとありちゃんがいて、


各々の形でありちゃんに絡む、という、


月組最後のありちゃんにとっては、憎い演出でした。


抱きつく人あり、握手する人あり、色々でしたが、


振りが決まっているのかいないのか、自由なのか、わかりませんが、


梅田の千秋楽に向かって、ヒートアップしていきそうですね。


私ももう涙が溢れそうでした。



無事に、大千秋楽まで、公演出来ますように、お祈り致しております。






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