関東のアダムのブログ

半世紀以上、宝塚大好き、子育てで中20年くらい抜けていますが、また返り咲いて全組応援しています。特に雪組朝美絢様推しです。どうぞよろしくお願い致します。

「カルト・ワイン」男の友情の物語?



宙組「カルト・ワイン」観てきました。


前情報満載で観たので、どうかな、と思いましたが、


ああ、これがこの場面ね、


ああ、これがあの場面ね、


と確認しながら、とっても楽しく観ることが出来ました。



さらにネタバレありますので、知りたくない方はここまでに。







まず、主役の桜木みなとさんと、瑠風輝さんが素晴らしかった。


性格の全く異なるお二人の、どんなことが起きようと、ずっと変わらぬ友情、


最後は泣けてきました。



お二人の間には、絶対にもう決裂するだろう事件がたくさん起きるのですよ。



でも、最後まで、いや、これから永久に二人の友情は変わらないんだろうな、


という暗示で終わります。



まず、闇組織の一員であるシエロ(桜木)が、


税金を払わないフリオ(瑠風)の父を殺せ、と命じられて、


殺さなければ、自分も生きてはいられない、


という究極の選択の中、


フリオの父と妹と自分四人でアメリカに逃げる、という決断から始まります。



ここでもう、自分の身に何があっても、大切な友人の父は殺せない、


という友情を感じます。



大変な道のり、思いをして、


(その間に強盗に父は殺されてしまうのですが、そこがまた泣ける)


アメリカに命からがらに逃げ延びて、そこで職探し。



有り難いことにレストランに雇われるのですが、


そのまま、そこにいれば安泰だったのに、


妹モニカ(美星帆那ちゃん、これまた可愛い)の心臓病の手術のために、


大金がどうしても必要となり、


シエロが一人犠牲となって、また悪の世界へ。


「一緒に行く」 と言うフリオに


「お前がいると足手まといなんだよ」


と冷たい台詞をはいて去っていく。


ここでもキュン。




そして手術は無事に成功。




シエロは、たぐい稀なる舌を武器に、


ワインの世界でのしあがっていき、


オークションに出せば、とてつもない金額で売買されるようになる。


まがい品なのに。



フリオはレストランのソムリエ、アマンダ(春乃さくらさん)をずっと思っていて、結婚を申し込んでいるが、


アマンダはずっとシエロのことを思っていて、久しぶりに会ったシエロと………


それを見てしまったフリオは、嫉妬に狂う。



普通、ここで、二人の友情は決裂ですよね?


ところが、最後、


シエロが詐欺で捕まったあと、


フリオの父からもらったお守りに、自分が儲けた財産の隠し場所を書いてあるから、


それを、出所したときに持ってきてくれ、とフリオに託す。



これって、究極の友情だと思うのです。


フリオだって、シエロに恨みがある(アマンダの件で)


お金を預けたら、そのままいなくなっちゃうかもしれないじゃないですか?



でも絶対に、フリオは、出所の時に、お金を持って、シエロを迎えに行くだろうな、


と予感させる終わり方なんですよ。



それだけ、シエロは、いつも自分のことではなく、


友人であるフリオと、その家族のことばかりを優先して生きてきた歴史があるので、


どんなことがあってもフリオは自分を裏切らないだろう、という確信があったのですよね。


だからこそ大切な自分の財産を預けた。



すごい友情だ。



何も言葉にしなくても、


ずっと長い間離れていても、


変わらぬ信頼関係が続いている男通しの友情。



いいですね。




そして、桜木さんと瑠風さんが本当に素晴らしかった。


舞台技術はもちろんのこと、


心の中に流れている二人の気持ちが、


揺れることなく、ずっと通じあっているのが、


全編を通して伝わってきて、良かったです。



春乃さんも、美星さんも、素晴らしかったですし、



悪党チャボ (留依蒔世さん) が生き生きと楽しそうに悪役を演じていて、最高でした。



どの方も、歌は上手いし、演技もすごくて、


宙組の舞台技術の高さを改めて感じさせられる素晴らしい公演でした。



恒例のイケメン探し、


やはり、どこにいてもすぐに目がいってしまう 聖斗亜さんと、


嵐之真さんを見つけました。


芹香斗亜さん似の、真白悠希さんも、とても目立っていました。




そしてそして、なんと言っても、オークショニアの風色日向さん、


最初に出てきた時から、会場中の雰囲気をかっさらっていて、


あっという間に、明るく楽しい雰囲気にしてくれて、


2部の最初なども、アドリブ満載で、笑いをドッカンドッカン取っていて、


その、度胸満点なショーマンぶりに、やはりただ者ではない、と実感しました。



「カルト・ワイン」素晴らしかったです。







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