感動、花組、「水美の羽根」は元気でした
こんなに素晴らしい作品が、コロナのせいで、
こんなに中止になっていたなんて、何てもったいない。
仕方のないことかもしれませんが、
14日から再開されて、本当に良かったです。
れいちゃんの幕開きの挨拶で、もう涙、涙になってしまいました。
まず、「リスト·フェレンツ」
柚香さんって、憑依型でいつもお芝居が上手いなあ、と感じてはいましたが、
こんなにも表と裏の表情を繊細に表現出来るなんて、驚きました。
皆にもてはやされて(特に女の人達に)、それを武器に大人気ピアニスト、作曲家になっていくのですが、
決してそれを良し、としているわけではなく、
自分の中では、こんなのは本当の自分じゃない、といつも感じていて、それでも観客に向かって投げキッスをする矛盾。
その投げキッスをするれいちゃんの表情が、なんとも、かっこいいのだけれど、無表情に冷めていて、本当に、表の顔と、中に潜んでいる想いが違う、というのを一瞬にして表していました。
後半のお芝居も、自分の強い欲求と、マリーダグーとの微妙な関係を繊細に表現していて、本当に見応えがありました。
いつの間にこんなに素晴らしい役者さんになられたのでしょう。
本当に素敵で、私が思っていた通りのリストを再現してくださいました。
素晴らしかった。
マリーダグーのまどかちゃんも、いつもの可愛らしい、愛らしい雰囲気は封印して(可愛らしい場面もありましたが)
本来の自分と、置かれている立場の違いに悩み苦しむ大人の女性を、非常に魅力的に演じていました。
マイティーのショパンも穏やかで、美しく、
リストとの対比が見事で、
クラシック界のロマン派作曲家の2大巨塔に相応しい演技で素晴らしかったです。
ジョルジュサンドのひとこちゃんも、いつもとは全く違うカッコいい女性を、高音の歌も難なくこなして素晴らしく演じていました。
適材適所、あすかちゃんも、帆純君も一之瀬君も、
本当に美しくて、カッコよかったです。
バウ公演主演が決まったからでしょうか、
ショーでも、帆純さんと一之瀬さんのオーラが半端なかったです。
ものすごく目立っていて、今まで見たこともないほど、カッコ良くなられていました。
こういうチャンスは、やはり、人のやる気を引き出して、思いもかけないほどの魅力を出すものなのですね。
それは、新人公演初主演を取った大弥君にも言えることで、お芝居でもショーでも、光り輝いていて、直ぐに見つかり、カッコよくなっていてビックリしました。
若い力というのは凄いですね。
そのショー、ですが、
もう始まった時から、涙、涙でした。
退団者に対しての思いが一杯に詰まっていて、
ありとあらゆるところで退団者との関わり、いちゃいちゃ、感謝、尊敬、が垣間見られ、
れいちゃんを始めとする花組全員が温かく送り出しているショーでした。
音くり寿さん、飛龍つかささんのお芝居も歌も素晴らしく、今更ながら、退団が惜しまれます。
もっともっと宝塚にいて欲しかった。
若草萌香さん、芹尚英さんも含め、
どうぞこのまま千秋楽まで完走されて、
無事に宝塚最後の日を迎えられますように、
切に切に、お祈り致しております。
ちなみに、「水美の羽根」 は
本当に、凄く元気でした。
バサーッバサーッと、壊れそうに揺れていました。
でも、マイティーの二番手としての貫禄は物凄く、
どの場面も素敵で、
これを二番手と呼ばずして、誰を二番手と呼ぶのか?
状態でした。
感動一杯の花組生観劇でした。
満足、満足。
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