先日、月組「応天の門」を観て参りました。

流石の月城かなとさんの演技の上手さに、心の底から共感し、

(才のない人を見下す演技から、ちょっとした笑いの間の取り方まで、上手いのなんのって)

鳳月杏さんの業平の麗しさに感嘆し、

(高子との切ない恋に胸が締め付けられました。天紫さんも良かった)

しっかり者の昭姫役が似合う、似合う、本領発揮の海乃美月さんの演技も見事でした。

トップを中心に、トライアングルが充実していて、月組人気が爆発しているのも、よーくわかります。

悪を一手に引き受けた風間柚乃さんの基経、

本当に憎たらしいほどお上手で、

最後も結局、するすると捕まらずに何食わぬ顔でシャーシゃーとしている姿が、

何ともさらに憎たらしくて　(最大限に誉めてます)

やはり良い役者だな、と感じました。

吉祥丸の瑠皇りあさんの、何と見目麗しいこと、

悲劇の息子として、とてもインパクトのあるお役を、

大変美しく儚く演じてくださいました。

これは、最後の新人公演主演もゲットするのではないでしょうか。

彩海せらちゃんと、彩みちるちゃんが、月城さんの回りをうろちょろうろちょろしているのが、あまりに可愛らしくて、

まるで、雪組時代に戻ったようで、嬉しかったです。

そして、何といっても、今回の裏MVPは、礼華はるさんではないでしょうか。

次回のバウ公演主演も決まり、今、のりにのっている礼華さん。

立場は人を育てる、と言いますが、

ご自分の中でも、一つも二つもギアーが上がっているのではないでしょうか。

ただそこにいるだけでも今までとはオーラが違い、大勢の中でも目立つ、目立つ。

立ち居振舞いから、台詞の言い回しに至るまで、見違えるほど上手くなっていて、

本当にビックリしました。

可愛い妹の多美子が毒を飲まされそうになって、

身代わりに自分が飲み干すところ。

そこまでに至る心情の変化も丁寧に演じていたので、

命をかけて妹を守り、自らを犠牲にする演技が涙なしには観られませんでした。

このまま死んでしまうのか、と思いきや、

道真のお陰で、命が助かって、これほどほっとしたことはありませんでした。

ショーでも、今までは、せっかくの大きな身長を、生かしきれてないな、と思うところがありましたが、

今回の「Deep Sea」では、ダンスの切れも一段と良くなり、

歌も素晴らしく、何より、オーラが半端なく、

すぐに目立ちましたし、

銀橋での圧は物凄かったです。

そして、若い人たちだけで踊るところ、

カッコ良くてカッコ良くて、本当に見とれました。

ソロで踊るところの、その場の空間を埋める力は、

朝夏まなとさんを彷彿とさせる勢いがありました。

(ちょっと誉めすぎたかなあ……でも、本当にそれくらい凄かった)

今までも、全国ツアーなどでご活躍されていましたが、

バウ公演主演を控えて、さらにさらに、輝きが増して、

これから一体どこまで魅力的な男役さんになられるのか、

本当に楽しみになりました。

千秋楽に向かって、さらに進化して、頑張ってください。

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