本当の働き方改革とは?
もう、ほとぼりが覚めたか、と思っていましたが、
また雑誌に宝塚の働き方改革的な記事が載って、物議を醸しています。
もちろん、宝塚に入るということは、そこの社員になるわけですから、
仕事、と言われればその通りでしょう。
でも、宝塚の生徒は、(そう、いつまでも学年が上がっても「生徒」と呼ぶように)
いわゆる一般の社員とは違い、生活のため、とか、お金を稼ぐため、とかの目的とは違い、
(ごめんなさい、もちろん生き甲斐を持って働いていらっしゃる方々もたくさんいらっしゃると思いますが)
そもそも、自分はこうなりたい、この大好きな舞台で、思いっきり目標に向かって頑張りたい、
と思って入ってきた人たちがほとんどだと思っています。
いわゆる、オリンピックの金メダルを目指しているような感覚だと思います。
スポーツ選手も金メダルを目指すなら、どんな犠牲を払っても、どんなに身体がきつかろうと、
毎日毎日休まず、厳しい訓練をこなしているでしょう。
ちょっと気を抜いただけでも、どんどん追い越される世の中ですから。
スポーツ選手にも、体力的、年齢的な限界があるように、
宝塚にも、ずっと続けられるわけではなく、退団という、限界があります。
だからこそ、その限られた時間だけは、悔いなく精一杯燃え尽きるほど、
自分の限界以上に頑張って、挑戦し続けられるのだと思います。
これを一生やれ、なんて言われたら、休みも取りたくなりますし、
省エネで、今日はこのくらいにしておこう、なんて気持ちも湧いてくるかもしれません。
でも、皆さん、限られた時間に、金メダル(トップの座)を目指して、
死に物狂いで頑張っているのです。
礼真琴さんの場合は、
やはり、振り返ってみると、なにもかも礼さん頼みで、
これはやりすぎだったのでは?と思うことが多々ありましたので、
お身体が悲鳴をあげてしまわれたのか、と納得していますが、
あくまで、礼さんの場合は、例外ではないか、と思っております。
これから次々、トツプ中心に休養を取らせる、という考えはいかがなものでしょう。
本当に劇団はそんなことを考えているのでしょうか?
もちろん、ご本人が、そう申し出るなら、お休みする、という選択肢もあると思いますが、
本当に限られた時間の中なので、多分ご本人も精一杯やりたい、と思っているのではないでしょうか。
むしろ、本公演と別箱公演の間や、別箱公演と本公演のお稽古までの期間を、
もっと長くして休みを入れるとかにした方が、長い目で見たときに、
本質的な働き方改革になるのではないでしょうか。
もちろん、具合が悪くなった時には、
何の躊躇もなく申告して、十分に休まれることを希望します。
それは恥ずかしいことでも隠すことでも何でもなく、
はっきりと劇団側から、具合が悪いから休みます、というはっきりとした発表をして頂きたいです。
変に隠すと、今回のようにあらぬ憶測を生みますから。
そういうことが、正々堂々とはっきり言えることこそが、本当の働き方改革なのではないでしょうか。
トップスターさんはもちろんのこと、
トップ娘役や、二番手さん、三番手さん、
ずっと郡舞で躍り続けている生徒さん皆が、
体力的にも精神的にもギリギリの中で頑張っています。
その誰でもそういう休養が必要な時があるかもしれません。
それを、躊躇なく、遠慮なく、言い出せる環境にしていただきたいものです。
そして、回復して戻ってきたときには、
変に意識するのではなく、その休養が絶対にマイナスに働くことなく、
当たり前のように、スッ~ともとに戻れるようになれば、素晴らしい改革になるのではないでしょうか。
輝かしい未来に向かって精一杯頑張っている生徒さんたちを、
いつもいつも心の底から応援致しております。
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