月城さんの潔さは雪組の血?
和希そらさんのことで、すっかり遅くなってしまいましたが、
月城かなとさんのお話です。
月城さんが退団発表をした時に、私は、
「月城さんは多分、就任の時に五作で退団する、と決めていたのではないか。そしてその期間で全てをやりきって、会見の時には、晴れ晴れと一点の曇りもなく爽やかに会見されるのではないか」
とブログに書きました。
退団会見を拝見して、やはりそうだったのだ、と確信しました。
雪組時代、大尊敬していた壮一帆さんが、三作という短いトップ期間で、混沌としていた雪組を大人気の組に導いたように、
早霧せいなさんが、在籍した公演全て完売、という最高の結果を残して大人気だったにもかかわらず、
最初から五作と決めて、潔く去っていったように、
月城さんも、自分がトップになったら、先輩方のようにかっこよく潔く終わりたい、ということを考えていたのだと、感じていました。
特に、その頃、いろいろな意味で最悪だった月組の 「トップ」 という立場に立たされて、
これは、絶対に自分の時代に、月組を皆から愛される素晴らしい組に立て直さなくてはいけない、という使命のようなものを感じたのだと思います。
ずっと月組にいた人たちには到底出来ない(いろいろなしがらみや、感情が邪魔をして)であろう、いわゆる「月組改革」を目標にされたのだと思います。
まず、手始めに、意識改革、
就任した時に、
「個々にしっかりと頑張る月組生は立派だが、そこに雪組の要素、皆で協力し合って、さらに素晴らしいものを作り上げていく、というものを加えたら、さらに良い組になるのではないか」
と、はっきりと問題点を提起して、そこに向かって、皆を鼓舞して(多分、言葉ではなく後ろ姿で)やってきたのではないでしょうか……
そして、だらだら、とではなく、きちんと五作で、という期限を決めて、自分にも課して頑張ってこられたのだと思います。
本当に月城さんという方は、想像を絶するほどの、素晴らしい方ですね。
去り際も美しい。
もっともっと観ていたかったと思っていただけるようになれたら、とおっしゃっていましたが、
みんなみんな思っておりますとも……
相手役の海乃美月さんへの配慮も素晴らしいですよね。
娘役を所有物(言い方は悪いですが)ではなく、一人の人間として尊重しているからこそ、自分で考える時間を与える、
それを海乃さんもしっかりと受け止めて、真摯に考え抜いて出した結論なのだと思います。
本当に素晴らしいトップコンビさんです。
この退団発表は、全てをやりきった感があり、清々しくて、爽やかで、退団会見を見ていても本当に幸せな気持ちになりましたが、
SNSの中で、ちょっと気になることがありまして……
月城さんさんと比較して、
「いつまでもしつこくしつこく辞めなかった人がいた」とか、
「周りを読まないで居座っている」とか、
見るに堪えない言葉を発する方がいて、とても悲しく思いました。
潔いことは、本当にかっこよく、素晴らしいことですが、
退団の時期、というのは、人それぞれ、劇団との兼ね合いもあるでしょうし、ご自分の強い気持ち、深い考えもあるでしょうから、
その方が今だ、と感じた時がその方の一番ベストな、唯一無二のタイミングなんだろうな、と思います。
外野がとやかく言うべきことではないと思っています。
が、しかし、基本そうは思っているのですが、それにしても、
和希そらさんの退団発表は、ショック過ぎました…………
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