隠蔽は解決にはならない
大分昔のことになりますが、
娘が、苦労に苦労を重ねて、寝る間も惜しんで、その時の出来うる限りの最大限の努力をして、
中学受験をして入った、有名なお嬢様学校がありました。
誰もが知るその学校は、本当に「清く正しく美しく」を自ら体現しているような学校でした。
良いところに入れた、とホッとしたのも束の間、
入学してすぐ5月くらいに、
タバコ事件が勃発しました。
構内でタバコを吸っている生徒が確認されたそうです。
間髪入れずに、保護者会が行われ、その状況、今後の対策、ショックを受けている生徒たちへのケア、などの説明がありました。
本人たちの聞き取りももちろん、どうしてそういう行動に出たのか、心の内部にまでしっかりと向き合って話し合いが行われたそうです。
誰もが認めるお嬢様学校で、一番そんな事件からはほど遠いと思っていた学校での出来事に、父兄たちもショックを隠しきれず、大変な騒ぎになりました。
でも、マスコミや、もちろん週刊紙になんて知られるずっと前に、自ら正しく行動し、包み隠さず明らかにしたことによって、
始めは大ショックを受けていた保護者たちも、だんだんと学校への信頼と変わっていったのです。
学校が言わなかったら、このまま誰にも知られることなく、何事もなかったかのようにお嬢様学校として、続けていけたのかもしれないのに、
敢えて素早くはっきりとさせて、しっかりと説明してくださり、
生徒たちにも寄り添い、みんなが納得した形で解決してくださいました。
事件がわかったときのショックは計り知れなかったけれど、
その後の学校側の対応に、本当にこの学校は信頼できる、と改めて思い知ることになりました。
これから何が起ころうとも、変な隠しだてをすることなく、ちゃんと明らかにしてくださる、と絶対的な信頼に変わりました。
その後は、大きな事件は何一つとして起きませんでした。
宝塚も、そうであって欲しかった、とつくづく思います。
一回隠蔽してしまうと、次から次へと隠さなければならなくなり、
もう、何が正しいのかもわからなくなってしまっているのではないでしょうか。
何が悪かったのかをはっきりとさせ、その上で、それをみんなで改善していかなければ、新しい一歩は踏み出せません。
劇団も、悪いところはきちんと反省し、
なぜこんなことになってしまったのか、を真摯に考え、
皆で話し合い、悪しき風習は改善し、より良い宝塚に変えていかなければならない時期にきていると思います。
嘆いてばかりはいられません。
思いきって踏み出してください。
宙組の東京公演の抽選結果がきまして、当たっていました。
どのように観ていいのか、そもそも公演は行われるのか、
心配は尽きませんが、遺族の方々としっかりと向き合い、
全てをさらけ出して話し合って、
どうぞ少しでも良い方向に向かうことを祈っております。
もしよろしければぽちっと
どうぞよろしくお願いいたします
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