私は、出来るならば、組体制は、トップさんを中心に

年功序列のきれいなピラミッドが描かれるのが

理想だと思っておりますが、

最近、二番手さんがトップさんより上の学年で、

最終的には、二番手さんのまま、辞めていかれる、

という現象がよく見られるようになってきました。

ある意味、上の学年になられた素敵な方々が

宝塚人生の完結の仕方として、

二番手さんというきちんとした立場に立ち、

その位置を全うされて、辞めていかれる、というのも、

とても美しい形ではないか、と思うようになりました。

でも最近、二番手退団が

なぜこんなにも多くなってしまっているのか、

と考えた時に、見えてくるものがありました。

それは二番手退団をされる方々に共通点があるからです。

衝撃的だった美弥るりかさんに始まり、瀬戸かずやさん、

そして退団予定の愛月ひかるさん、

まだわかりませんが、少し疑わしい鳳月杏さん、

皆さん共通しているのは、

学年が増す毎にさらに魅力的になっていく、

ということなんです。

大人の魅力、と言いますか、色気が半端なく、

これは若い学年では、どうあがいても出せない魅力だと思います。

本来なら、これからその素晴らしい魅力を思う存分発揮して、

大活躍をして頂きたいところですが、

残念ながら、宝塚という縛られた世界では、

年齢、という、悲しいリミットがありまして、

(はっきりとではないのですが漠然と感じるところでは)

若い時はそんなに目だたなかったのに、学年が進むに連れて、

本当に魅力的になられた方が、そのあとトップにまでなる、

というのは、時間的に大変難しくなってしまうのです。

だからこそ、そういう方々にも、最後、

思いっきりご自分の魅力を存分に発揮して頂いて退団する、

という形は、これからもありなんじゃないかな、

と思うようになりました。

人それぞれ、輝ける時期は違いますし、

大器晩成型、遅咲きの方もいらっしゃるでしょうし、

学年が上がったからこそ、出せる魅力もあるでしょう。

他の世界なら、これからどんどんお役も付き、

ますますご活躍されるだろう皆さんですが、

残念ながら、今のところ宝塚では、

こういう形になってしまうのだと思います。

でも、その魅力は、これから先、

さらに磨かれていくと思いますので、

別の世界でも大活躍されることと思います。

実際、みやちゃんも大活躍されていますよね。

若いフレッシュな新人たちも、

日々パワフルに私たちに力を与えてくれますし、

大人の魅力満載な方々もたくさんいらっしゃって、

どこを見ていいかわからないほど素晴らしい世界ですが、

限りがあるからこそ、むしろ、より美しく輝ける世界だと思います。

夢の住人たちが、限りある刹那な煌めきを放つ夢の世界を、

思う存分楽しみたいと思います。

もしよろしければポチっと

どうぞよろしくお願いいたします