まず、宝塚初の新人公演ライブ配信、おめでとうございます。

そして見事に大成功に導いた雪組の若い力たち、

本当に本当におめでとうございます。

新人公演は、大劇場と東京宝塚劇場一回ずつ、

たった二回しか公演されない貴重な学びの場で、だからこそ、

皆必死に全情熱を傾けて、技術的には少しまだ、

なところもありつつも、皆の意気込み、思い、が

ひとつに集結して、思いもよらない程の団結力を生み、

そして感動の舞台を生み出すのだと思います。

約二年ぶりとなった今回の舞台も、そのみんなの思い、情熱を

ひしひし感じることの出来た、素晴らしい舞台となりました。

ちょっとこけちゃったり、階段でドレスを踏んじゃったり、

銃弾の数が合わなかったり、など

ちょっとしたハプニングはありましたが、

そんなこと全く関係なく、ひとりひとり舞台に、

確かにその人物となって息ずいていました。

縣千さんは、本当に真ん中が似合いますね。

ダンスの時は、自信たっぷりで、

真ん中が似合うことはお墨付きでしたが、

お芝居も、良く研究なさっているのがわかって、

とてもカッコいいりょうちゃんでした。

声がいいですね。

おちゃらけになるときの、ちょっと高くなる声が

はっきりとしていてとても聞き取りやすく、良かったです。

主役として全体を包み込む包容力、というようなものが、

まだこの学年にもかかわらず備わっていることに大器を感じさせ、

これから、一体どこまで伸びるのか、楽しみになりました。

犬の場面はもう大得意分野、鳴き声も犬そのものでしたし、

ずっと犬になりきってしばらく土掘りをしていましたね。

｢ほんものの魔法使｣を思い出して、笑っちゃいました。

音彩唯ちゃん、可愛かったですね。

もっとふにゃふにゃした方かと思っておりましたが、

香というカッコいい役をしっかりと演じていました。

お芝居、とてもお上手ですね。

さらにさらにこれからが楽しみになってきました。

ミックの彩海せらちゃん、もう可愛いせらちゃん、

とは言っていられないですね。

少し前から、ご自分自身でしっかりと大人の階段を上り始め、

今、まだ途中、という感じですが、

本当に男らしくなられてきました。

ネクタイを直す仕草やカフスをいじる仕草などはやはり、

あともうちょっと(キザさ加減が)という感じでしたが、

とても良い方向に向かっていると思います。

りょうとミックが久しぶりに出合うシーンで、

二人でパフォーマンスをするのですが、

さきあさはさきあさでカッコいいのですが、

あがあみも本公演とは違ったパフォーマンスを見せて

カッコ良かったです。

(ひじを合わせてから離れて一回転して銃で撃つかっこう、

だったかな)

ところどころ自分たちで考えたであろうパフォーマンスが

いろいろあり、面白かったです。

指田先生の演出なのか、

りょうちゃんがいろいろな女性に抱きつく場面は

減っていましたが、(私的にはその方が良かったです)

香が銃を撃って震えているところに、

ミックが｢アイラブユー｣と言って航空券を渡すところ、

いつも本公演で、｢震えている香を抱き締めてあげればいいのに｣、

と歯がゆく思っていたのですが、

そこまでやってはいけないのかなぁ、と思っていたところ、

この新人公演で、ミックが香の肩にそっと手を置いていたのです。

それが温かくて優しくて、とても良かった。

(あみちゃんの優しさが出ていて)

さすが指田先生。

グッときて、涙が出そうでした。

是非是非、本公演でもやって欲しいです。

(朝美さん、素敵だろうなぁ)

100期の希良々さん、眞ノ宮さん、星加さんも、

しっかり締めてくださっていて、素晴らしかったです。

安心して観ていられました。

海坊主の壮海さん、ほんものの魔法使、のときから、

注目していましたが、しっかり作り込んできましたね。

本役と見間違えるほどでした。

王女の華純さん、おきれいですね。

夢白さんは、さすがにお芝居うまい。

蒼波さんも、紀城さんも、有栖ちゃんも頑張っていました。

華世君は、なんとスタイルが良いのでしょう。

さきちゃんを彷彿とさせるような足の長さ、

これからが楽しみです。男役の声の出し方、(無理をせずに)

研究してみてください。

でもなんと言っても、全体を通してとても目立っていたのは

政役の聖海由侑さん、どこにいても何かしらやっていて、

観ずにはいられない存在でした。

これからちょっと注目です。

若さ溢れる最高の舞台を本当に本当にありがとうございました。

気力、活力が沸いてきました。

これからも雪組を盛り立てて、頑張ってくださいませ。

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