昨日の配信を、涙ながらに我慢して、

今日、名古屋御園座に行って参りました。

「ボニー&クライド」配信等の評判もとても高かったので、

相当ハードルを上げて観たのですが、

それでも、たくさんお釣りがくるくらい、素晴らしかったです。

さきあやコンビ爆誕ですね。

都会的で、ファッショナブルで、かっこ良くて、粋でセンスが良くて、

最高に素敵で、お似合いの二人でした。

これが、プレお披露目公演だなんて思えないほど、

息がピッタリ合っていて、相性抜群のお二人でした。

内容は、盗みあり、人殺しあり、最悪の悪党の話なのですが、

本来どろどろしてしまいそうなのに、このお二人にかかると、

それが、あら不思議、

洗練された、まるでコジャレた洋風映画でも見ているかのような感覚になるのですから、凄いものです。

ついこの間まで、真面目一辺倒の首席科挙合格者、を演じていた人とは到底思えない。

真面目なさきちゃんも、本当に素敵ですが、

でも、案外さきちゃんは、こちらの方が、本領発揮出来るのかもしれませんね。

生き生きとしていて、ほんと、カッコ良かったです。

そして、トップ娘役夢白あや、爆誕ですよ。

宙組の頃から、お芝居の上手い素敵な娘役さんだと注目はしていましたが、

今まで眠っていた？(隠していた？)才能が、一気に解き放たれて、

今や誰も止められないところまでいってしまいそうな、

自由気ままで、強くて、でも、優しくて、

愛した人との破滅への道を、少し迷いながらも、まっしぐらに一直線に突き進んでいく、

ボニーという役が見事にはまって、

大覚醒しましたね。

何より、少し苦手だった歌が、見違えるほど上手くなっていて、ビックリしました。

これなら、これから海外ミュージカルも、ドンと来い、状態だと思います。

あやちゃんの場合、ただの歌が上手くなった、というだけでなく、

そこに気持ちがものすごく入っているので、

ソロで歌う

「死ぬことなんか怖くない、一人で死ぬのがいやなの、二人だったら何も怖くない」

的な歌詞の歌が、

心にダイレクトにビンビン響いてきて、泣けてきました。

ひまりちゃんとの二人の歌にも大感激。

野々花ひまりちゃんも、とても素晴らしかったですね。

さきちゃんの兄役の和希そらちゃんも、

安定した演技と素晴らしい歌声で、

素晴らしかったですし、

久城あすさんの、あの温かい、全てを包み込むような神の美声は何ですか……

本当に素晴らしかった。

上級生の方々も、皆さん、適材適所で素晴らしいご活躍をされていましたし、

ビリー・ザ・キッドの星加梨杏さんの、なんとかっこいいこと。

眞ノ宮るい君も、果敢に攻める警官をしっかり演じていましたし、

(死ぬところも良かった)

咲城けいさんも、とても目立っていて素敵でした。

少し苦手な歌も、随分努力されていらっしゃるようで、

さきちゃんと二人で歌う「私が一番ボニーを愛している」の歌などは、心がこもっていて、グッときました。

ボニーとクライドの子供時代のお二人も、

本当に歌うまさんで可愛らしく、良かったです。

何より、音楽が素晴らしく、生演奏が復活して、微妙な間とか、揺れる心の動きとか、

スイングや、リズムで繊細に表現していて下さって、

台詞と歌との変わり目が本当にないくらい自然で、

御崎惠先生、素晴らしかったです。

名古屋まで行って良かった。

音楽も、お芝居も、頭の先から爪先まで浴びることが出来て、

本当に幸せな時間でした。

ここに、朝美さん率いる「海辺のストルーエンセ」組が加わるのですから、

これからの雪組、ますます楽しみです。

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