「月の燈影」観てきました
大劇場まで日帰りで行ってきました。
イワタニのありちゃんとヒガシマル醤油の詩ちづるちゃんのポスター、しっかりと拝んできました。
お二人とも、とっても素敵でした。
月組バウ公演「月の燈影」生で観て参りました。
月組のシアターオーブ公演も、15日まで中止になっていましたが、
今日また中止が18日まで延長される、というニュースが出ました。
どうぞ、その後は無事に開幕出来ますように、
心より、お祈り致しております。
礼華さんの最後のご挨拶で、
「今日2日目を迎えられたこと、本当に有り難いです」
と、おっしゃっていて、今のこの状況のことを心から心配している様子が伝わってきました。
とてもお優しい方ですね。
そして、
「フィナーレのダンスの時、始めから手拍子をしてくれてとても嬉しかったです。今日は2回公演なので、2回目も新たな新鮮な気持ちでやりたいと思います」
と、おっしゃっていました。
本編が、とても胸に詰まる切ない物語なので、
フィナーレでお江戸の躍りをみんなで元気良く踊るのが、
大階段の燕尾服のダンスのようで、とってもカッコ良かったです。
0番で皆を率いる礼華さんが、本当に頼もしく、ああ、素晴らしくなられたなあ、と感慨深くなりました。
持っていた手拭いを客席に投げてくれて、私も欲しかったぁ……
彩海せらさんと天紫珠季さんが本編で思い合っているのですが、結ばれず、悲劇で終わるので、
お二人で踊るフィナーレでの日本物のダンスがデュエットダンスのようで、
最後はちゃんと結ばれて終わりますし、観ていて救われました。
礼華さんも花妃舞音ちゃんの一方的な淡い恋の場面がありますが、
ロマンスは、今回は彩海さんと天紫さん担当です。
舞台は、美しい紫陽花の花が埋め尽くされていて、
その中で、切ない切ない、本当にどうにかならなかったのか、と思えるほど切ない物語が繰り広げられていました。
(余談ですが、花の道の紫陽花も、物凄く綺麗でした)
ネタバレありますので、知りたくない方はお戻りくださいませ。
最初、一幕の半分くらいは江戸と川向う、の話の説明のような感じで、
全く予習していなかった私にとってはなかなか難しく、理解するのに時間がかかりました。
やむにやまれず罪を犯してしまった幸蔵(礼華はるさん)が、(姉を助けようと人を殺めてしまう)
どうしても江戸では暮らせず、川向こうの世界(博打も殺しもなんでもありの世界)に飛び込まざるを得なくなってしまう。
江戸の火消し組で大の仲良しだった次郎吉(彩海せらさん)が、その川向うで、
突然いなくなってしまった大切な友を見つけて、人違いだ、と言うのに追いすがって幸蔵との友情をもう一度深めたいと思うが、幸蔵は、突っぱねて、次郎吉を江戸へ帰そうとする。
大切に思うからこその行動なのに、すれ違ってどんどん良からぬ方向に……
本当に切ない切ない物語でした。
一本気でクールで、顔には出さないが、心は誰よりも温かい礼華はるさんの殆ど笑わないニヒルな演技と、
お茶目でキラキラと輝いた瞳が印象的な彩海せらさんの一途で明るい演技が対照的で、
静と動、陰と陽とでも言いましょうか、
とても見応えがありました。素晴らしいお二人のコンビですね。
彩海さんがドッカンドッカン笑いをとっていて、
少し暗くなりそうな作品にスパイスを与えていました。
その次郎吉が、最後何と間違って仲間の新助(一輝翔琉さん、天紫さんの弟)に刺されて殺されてしまう、という……
何とも切なくて涙が止まりませんでした。
幸蔵の胸の中から、お互い思い合っていた喜の字さん(天紫さん)の胸に渡されて息を引き取ります。
喜の字さんが身請けさせられそうになるのを、幸蔵が助けに行って、それを追いかけてきた次郎吉の悲劇でした。
それを企てたのが夏美ようさん演じる淀辰で、それが憎たらしいのなんのって。
幸蔵も、川向うに来たときは随分面倒を見てもらっていたのですが、
その悪どさに、自分が何とかしなくては、となり、
最後は、ネズミ小僧になって、淀辰からお金を巻き上げるのですが、
結局捕まって、市中引き回しのうえ、はりつけ獄門となってしまいます。
みんな必死に生きているのに本当に切ない。
でも、最初に書いた通り、フィナーレが明るくて、とっても素敵なので救われました。
礼華はるさん、ただ立っているだけでも、真ん中感が半端なく、
しっかりと地に着いた安定感があり、
まるで真風さんの若い頃を見ているようでした。
これからさらに歌も演技も飛躍されていくことでしょう。
楽しみです。
客席から出ていく姿は、カッコ良すぎて惚れ惚れしました。
彩海せらさんは、お歌がお上手。
日本物の所作も完璧過ぎるくらい素敵で、
キラキラ輝いていました。
これからのお二人のご活躍が楽しみで仕方ありません。
これからの月組も安泰ですね。
期待しています。頑張ってください。
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