関東のアダムのブログ

半世紀以上、宝塚大好き、子育てで中20年くらい抜けていますが、また返り咲いて全組応援しています。特に雪組朝美絢様推しです。どうぞよろしくお願い致します。

花組「激情」大宮公演、生観劇感想



いろいろ心が奪われて、感想が大変遅くなってしまいましたが、


12月6日のソワレ、花組全国ツアー「激情」の大宮公演を生観劇してきました。


今年最後の宝塚観劇とあって、心して観て参りました。



「激情」は宝塚の作品の中でも何回もリピートされているくらいの名作中の名作。


実は私は、この「激情」や「マノン」といった、強い女性に振り回されてボロボロになる男性の役があまり好きではないのですが、


(どうも感情移入出来なくて……)


でも、永久輝せあさんは、その変化していく心情を、丁寧に心を込めて演じていたので、


自然に物語の中へ没入することが出来ました。



伸びやかな声 (お歌がまたさらに上手になりましたね) と確かな演技力で、


その苦悩がひしひしとこちらにまで伝わってきました。


ホセというと、明るいブルーの軍服に同色のベレー帽、という出で立ちを想像していましたが、


落ち着いた色目の軍服を身にまとったひとこちゃんが、とても大人っぽく見えました。


真面目にやってきたのに、どうしてこんなことになってしまったのか、


という点が物語の焦点になる作品だと思いますが、


そこをきちんと納得の出来る解釈で演じていたので、とても良かったと思います。


ひとこちゃん、また大人の階段を一つ上りましたね。


これからがますます楽しみになりました。



カルメン役の星空美咲さん、


今までにはやったことがないであろう役を、思いっきり体当たりで演じていました。


低いドスの効いた声は、少し無理があるのかな、というところもありましたが、


カルメンの奔放さをよく表現していたと思います。


よくちゃぴちゃん(愛希れいかさん)に似ている、と言われていましたが、


同じカルメン役をやると、服装も同じで、お顔も本当に似ているな、とつくづく見いってしまいました。


本当に良く似ていました。


ただ、フラメンコの踊りは、ちゃぴちゃんが、ずば抜けて上手かったために、比べては申し訳ないですが、


随分固かったです。


これからの課題でしょう。


多分この先、ひとこちゃんとコンビになられていくと思いますので、


是非とも頑張って頂きたいです。


お二人の相性はとても良く感じました。




そして、前の月組でもなさったメリメとガルシアの二役の凪七瑠海さんは流石でしたね。


この役にかかっている年数が違います。


余裕綽々でこの作品をしっかりと引っ張ってくれていました。


この全国ツアーで凪七さんがいてくれる、ということが、


どれだけひとこちゃんにとっても花組にとっても心強いことか……


安心して任せられる人がいるということは本当に大切ですね。




エスカミリオの綺城ひか理さんの堂々と落ち着いた演技も素晴らしかったですし、


帆純まひろさんと一之瀬航季さんがまたかっこ良かった。


ミカエラに大抜擢された咲乃深音さんが、純粋で可愛い婚約者を素直に演じていて素敵でしたし、


侑輝大弥君がなんともカッコ良すぎて釘付けになりました。


いつも黒髪ではっきりしているイメージだったのですが、


柔らかい薄い茶色の髪形が良く似合っていて、


いつもよりソフトな感じで最高に素敵でした。



ショーも、ザ、宝塚という感じが良く出ていて、


シボネーやタンゴも素晴らしかったです。


一之瀬さんが星空さんを持ち上げるところは、本公演以上に素晴らしかったです。


ひとこちゃん始め、皆さん歌が上手くて、


下級生に至るまで素晴らしい団結力があり、本当に楽しませて頂きました。



最後のご挨拶、


埼玉県出身者はお二人。


新座市出身の琴美くららさん、


所沢市出身の侑輝大弥さん、


お二人とも元気一杯に花組ポーズをしてくれて大はしゃぎでした。


可愛かった。


でも、一番可愛かったのは、


「私もさいたまの幼稚園に通っていたことがあるので、出身者にいれて欲しい」


と駄々をこねていた永久輝せあさんでした。


大阪の時も、大きく関西出身者を紹介していましたが、


東京なので、関東出身者にいれて欲しいといっていましたよね?


今回入るかと思ったら、埼玉出身者の二人だけだったのでとても残念そうでした。


「埼玉は一日だけで残念ですが、いよいよ次は最終日程の愛知県に行きます」


と張り切っていました。



無事に最後まで完走出来ますように、


心からお祈り致しております。







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