演技とはなんぞや? きゅんとは?
嘘っぽい演技は嫌いです。
よく、演技が上手い、下手、と口にしますが、
一体、何が上手くて下手なのか、人それぞれに感じるところも違うでしょうし、
元々はっきりとした定義等ないのですから、
それぞれの人が、思い思いに感じることが、正解と言えば正解なのでしょう。
明らかに、台詞の棒読み、とか、感情の入れ方があまりに不自然、とかだったら、
誰がみてもはっきりわかりますが、
そこは、タカラジェンヌ、皆さん一定の基準には到達されていらっしゃる方ばかりなので、
そこでは判断できかねます。
それならば、同じ台詞を言っても、とても感動する方と、いまいちそうでない方、の違いは、どこからくるのでしょう。
演技とは、元々作られたもの。
脚本家さんがいらっしゃって、書かれた台詞をどのように話すかを何ヵ月も必死でお稽古して、
ようやく、自分のものにして、それを舞台で発表する。
大変な時間と努力と労力のかかる一大作業です。
一字一句完璧に言い方を決めて、動作もここでこうする、とこと細やかに決めて
それを一寸違わず毎回出来る方もいらっしゃるでしょう。
それはそれで本当に素晴らしいことだと思います。
でも、日常生活では、一ミリたりとも全く同じ行動なんて、あり得ませんよね?
現実というリアルの世界では、全く同じ、というのはあり得ないのです。
宝塚の方でも、よく、毎日演技が違うから面白い、とか
違う演技に、また違う反応をして返すのが楽しい、とか
聞くことがありますが、
それこそ、ただの作られた演技ではない、嘘偽りではない
その人自体が、そこに生きている証拠だと思います。
まず、台詞、動作等、完璧に覚えて、それができたら、一回全てを忘れる。
そして、自分の心の底から、ただの台詞ではなく、
自分自身の言葉として息づかせて発せられるとき、
その同じ言葉が、全く違うものになり、本当に素晴らしいと感じられ感動するのだと思います。
きゅんポイントも、決められた動作、言葉ではなく
そういう中で起きる偶然、突発的なものにこそ、
感じられるものだと思っています。
柚香光さんの思いもよらないきゅん、最高ですよね。
朝美絢さんの、毎日の舞台のちょっとした変化に、毎回毎回きゅんきゅんしてしまいます。
それこそ、本物だと思います。
それこそ、生の醍醐味だと思います。
何に感動するかは人それぞれですが、
私は、演じている役を超えて、ご本人の心から溢れ出る想いが感じられた時に、
自分の心も奪われ、この上なく感動を覚えます。
「きゅん、とは何か?」
を考えるうちに、こんなことを考えていました。
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