関東のアダムのブログ

半世紀以上、宝塚大好き、子育てで中20年くらい抜けていますが、また返り咲いて全組応援しています。特に雪組朝美絢様推しです。どうぞよろしくお願い致します。

早期抜擢とねじれ現象について




新人公演が再開されて、待ちに待っていた方々の抜擢が続いていますね。


実力、才能のある方は、どんどん早期に抜擢されることは、とても良いことだと思っております。


まん中に立つ、ということは、どんなに本公演で良いお役に恵まれたとしても、決して体験出来ない、貴重な経験だと思うからです。


そして、「場が人を育てる」と言う通り、

まん中に立つ経験は、そのあとの舞台人生に、大きな良い影響を与えてくれることは間違いありません。



新人の抜擢は、良いとして、私は、トップのあまりにも早い抜擢には、慎重派です。



今までの宝塚の中で、トップ就任が一番早かったと言われている天海さん、辞められてからのインタビューで、「トップ御披露目で、羽根を背負って降りて来るとき、ものすごく孤独を感じた」というようなことをおっしゃっていました。



あの、大羽根を背負って、降りて来る一番幸せな瞬間(皆さんトップになられた方は口をそろえて、この瞬間がこの上なく幸せだった、とおっしゃいます)に、こんなことを考えていたなんて、悲しすぎます。



それは、自分では望んでいなかったであろう、早期トップになってしまったが故に、のことだと思うのです。



珠樣も、退団発表をしてから、ポツリポツリと、あの頃の気持ちをおっしゃるようになりました。


本当にお辛い時期があったようで、もう投げ出したい、と思うときもあったけれど、この立場を投げ出すこともできず、でも今、もう次に渡してもいいかな、と思えるようになって、本当に楽になった、と。


本当に、想像を絶するくらい、大変だったと思います。


退団を発表してからの珠樣は、何かが落ちたかのように、本当にスッキリとして、さらに若々しく、素敵になられて、むしろこれからトップになっても、いいんじゃない?というくらいです。



今、トップ、二番手の逆転現象、ねじれ現象が多々起きていますが、私はあまり賛成出来ません。


もちろん、瀬戸さんのように、本当に良かったね、と言って終われる場合は、本当に良かったな、と思いますが、ほとんどの場合は、ちょっと無理があるように思います。


やはり、二番手は、トップさんより少し下の学年で(ギリギリ同期でも良いと思いますが)素晴らしいトップさんの後ろ姿を見てそこから多くのことを学んで、いずれは自分もトップになる、というのが非常に健全なかたちだと思うのです。


芹香さんは、どうして、花組でトップになれなかったのでしようか?


明日海さんがトップのころ、二番手の芹香さんのことを、「何でもできる、そしてユーモアセンス抜群だから、突然何をふっても完璧に答えてくれる頼もしい二番手さんです」と、おっしゃっていました。


たぶん「ポーの一族」だったと思いますが、アランのイメージが柚香さん、だということで、その頃二番手羽根を背負っている芹香さんを、三番手にはできず、星組時代からとても仲が良く、雰囲気もぴったり合う宙組に移った、というように記憶しています。

全く違っていたなら、大変申し訳ありません。


でも「ポーの一族」は歴史に残る大名作になり、明日海さんの代表作にもなり、外でもやるくらいですから、それはそれで、良かったのかもしれませんが。


あのとき、そのまま花組にいたら、今頃トップもなん作かやって、次の柚香さんにバトンタッチするころなのかなあ、なんて思ってしまいました。



芹香さんが宙組に来たから、愛月さんが結局出ることになり、回り回って星組のねじれ現象に。


愛月さんも、本来ならそのまま宙組で二番手で、生え抜きのトップを待っていたかもしれません。



過ぎたことをとやかく言っても仕方ありませんが、皆さん、本当に頑張っていらっしゃるのですから、皆さんが悲しい思いをしないで素晴らしい宝塚人生を送られることを、願ってやみません。




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