昨日、ずっと出来ていなかった新人公演も無事に終わり、

とても好評だったようで何よりです。

新人の方たちの活躍の場が、急に奪われてから、一年以上、

どんなにか悲しく悔しかったことでしょう。

でも、その秘めたるエネルギーを今回、全部ぶつけて、

素晴らしい舞台になったようで、嬉しく思います。

さて、S S 席観劇からしばらくして、心もだいぶ落ち着き、

全体像も見えてきたので、感想を述べたいと思います。

まず、二作品とも、さきちゃんときわちゃんの御披露目を

ものすごく意識した作品だったな、ということです。

シティーハンターは、一見、みんなでワイワイガヤガヤ賑やかで

いろいろな事件が入り交じって筋も入り乱れて、とにかく

忙しい作品に見えますが、｢これからの雪組、これでいきますよ｣

というメッセージ満載で、ちゃんとそのメッセージ、

しっかりと受け止めました。

最後、ほととぎすの花を、香がりょうちゃんに渡すのですが、

その花言葉は　｢私は永遠にあなたのもの｣　なんです。

舞台では、｢ずっとあなたと一緒にいる｣　と言っていましたが、

とにかくこれはもう、添い遂げること、間違いなしですね。

香が　｢私を守ってくれるんでしよ？｣　と聞くと、

りょう　｢いや、守るんじゃなくて、一緒に戦うんだ。｣　と言う。

これからのお二人のトップコンビのあり方を、

ここで、はっきりと宣言したようで頼もしかったです。

のぞさんとまあやさんが、そうだったように、

さきちゃんも、きわちゃんに、

｢ただ頼るだけではなく、一人でも輝ける相手になって欲しい｣

とおっしゃっているのを、何回か聞きました。

このお二人の門出には、このシティーハンターという作品は

うってつけだったように思います。

きわちゃんは、今までにないタイプの男勝りの香を、

生き生きと魅力的に演じていて、素晴らしかったです。

さきちゃんは先日も書きましたが、

アニメから出てきたか、と思うと、やはり宝塚、カッコいい、

を、ひたすら交互に続け、そのギャップにやられました。

そして朝美さんのミック、肩の力が抜けて、

でも締めるところはきちんと締めて、笑いのセンスも抜群、

面白いし、カッコいいし、ただ出て来るだけで、

パッとその場が明るくなるものすごいオーラがあるし、

とにかく素敵でした。

そして何より、さきちゃんとのバディ感がものすごくいい。

二人そろうとしっくりきて何をやってもピッタリはまる。

一人一人でも、もちろんカッコいいし、面白いのだけれど、

二人そろうと、相乗効果で何倍も何倍も素敵になる。

こちらも良いコンビだなぁ、と思いました。

そして、ショーの時にも感じましたが、

この三人の並びがまたとてつもなくいい。

個性も顔もスタイルも全く違うのだけれど、

三人のバランスがピッタリと合っていて、本当に素晴らしい。

他に感じたことを一気に書きます。

綾さんの温かさが泣けてくる。

特に、香に｢脇を締めろ、今だ、打て｣と言うところ、

この作品で一番泣きました。

眞ノ宮君の悪い表情、秀逸でした。

新宿のママ、沙月さん、最後の公演で大活躍、

とても印象に残りました。

夏美ようさん、圧がすごくてさすがです。

お歌もとてもお上手でした。

短期間でよくぞここまで仕上げてくださいました。

ありがとうございます。

海坊主、縣さん、演技の振り幅に脱帽です。

これからも大、大、大期待しています。

今回ご卒業される星南さん、

海坊主とのやり取りには泣かされました。とても素敵なミキでした。

彩海せらちゃんとお母様は、この作品の中で、

唯一シリアスな真面目なキャラクター。

お二人の演技も素晴らしくて、感動しました。

真那春人さんと久城あすさん、存在感がさすがです。

雪組になくてはならない方々です。

その他やくざの皆様も、怖がりながらも、

やくざものを、見ただけあって、皆さん堂にいっていました。

夢白さんは、ただただ美しい。

ほかの方々も全員は書けませんが、

本当に皆さんいろいろなところでご自分の役に徹して

いろいろなことをなさっていて、全部観たくて大変でした。

どなたも素晴らしかったです。

ショーの感想も書きたかったのですが、

あまりに長くなってしまったので、この次にします。

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