轟悠さんとあーさとの思い出。
昨日で、轟悠さんのディナーショーも終わり、あとは、
10月1日の退団の日を待つばかりとなりました。
きっと、永きに渡り、轟さんをずっとずっと応援し続けてこられた方々と、
温かく、でも華々しく、轟さんらしく、最後を一緒に過ごされたのでしょうね。
本当に本当に静か過ぎる最後で、最後にあと、一目か二目、
大階段をさっそうと降りて来る轟さんのお姿を見てみたかったですが、
もうそれも叶わぬことなのですね。
轟さんのトップさん時代は、私は残念ながら宝塚を離れていたので、観られていないのですが、
専科さん時代の、英雄たちの舞台化は、本当に素晴らしくて、
まるで生きてよみがえったのではないか、と思うほどでした。
組の公演に出てくださった作品も印象的でしたが、
中でも、今でも美し過ぎて忘れられない、
私が一番好きだ、と言っても過言ではないシーンがあるのです。
それは、博多座の「カルーセル輪舞曲」の [愛馬] の場面です。
この時、あーさは、この公演が終わったら、大好きな月組を離れて、雪組にいくことが決まっていて、
このショー自体も、退団ではないけれど、あーさを温かく送り出す仕様になっていて、
それだけでも泣けてくるのに、新たに追加された、轟さんとの、
ものすごく大切にしていた馬が最後に死んでしまう、
という涙なくしては観ることが出来ない場面を作って頂いて、
それが、この世のものとは思えないほど美しいダンスシーンとなり、
今でも忘れられない大好きな大好きなシーンとなったのです。
本公演では、美弥るりかさんが演じられていた場面で、歌を歌ってから、
娘役さんたちに囲まれて躍るところだったのですが、
みやちゃんが別箱主演「瑠璃色の刻」のため、抜けていたので、
その部分を誰がされるのか、とても期待がありまして、
私は、なんの予習もしないで観ていたのですが、
そのシーンの前がブラジルの踊りで、みやちゃん以外ほとんど人が出ていたので、
今回、ここに出ていない人が、みやちゃんのシーンをやるのだろうな、と思って、興味津々で観ていたら、
なんといつもいるはずの場所にあーさがいなかったのです。
もう期待はマックス、あのみやちゃんのシーンを、あーさがやるんだ、と
天にも昇る勢いで次のシーンを待ちました。
そうしたら、なんと、轟さんが出ていらっしゃって、正直、ガクッ、としてしまいましたが、(大変ごめんなさい)
そのお歌が素晴らしく、亡くなってしまった愛馬のことを歌っているのですが、
そのあと、中央からあーさが、薄い水色のヒラヒラのお衣装と
頭にたてがみをなびかせて出てきて、轟さんと美しく踊るのです。
最後は死んでしまうのですが、そのダンスの表現力が素晴らしくて本当に可愛い馬にしか見えなくて、
轟さんと踊らせて頂いたからこそ、
こんなにもファンタスティックで美しいシーンができたのだ、と本当に嬉しかったです。
今までにも、あーさの好きなシーンはたくさんありますが、今でもこの愛馬のシーンは、
私の中でも最高の位置を締めております。
轟さんは、組出演の場合、お芝居だけ、というのがほとんどだったと思いますが、
この時は、この一場面だけでしたが、ショーにも出てくださり、
パレードのときには、なんと珠城さんとお二人の大羽根を観ることができ、
すごい迫力で、大変贅沢な思いをさせて頂きました。
轟さん、たくさんの素晴らしい舞台をありがとうございました。
あなたのお姿、舞台に対する究極なまでの姿勢は、
共演した生徒ひとりひとりの心にずっとずっと受け継がれていきますし、
私たち宝塚ファンの心にもずっとずっと生き続けていきます。
本当にお疲れさまでした。
ありがとうございました。
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