宝塚でトップになる男役って、大きく分けて二種類あると思うんですよね。
細かく分ければもっともっとあると思いますが、大きく分けて、です。
立派に一人で立ち、皆から崇めたてられ、尊敬され、憧れられ、雲の上的な絶対的存在、その人がいるだけで
皆安心してついていける、みたいな。
かたや、優しくて温かくて、回り中をふんわり柔らかく包んでくれて、一緒にいるだけで温かくなり、その人のためなら、何でもやってあげたくなっちゃうような。
例えば、「あかねさす紫の花」の役で言うなら、前者はお兄ちゃんの方、後者が弟の方。
「ベルサイユのばら」で言うなら、前者がフェルゼン、後者がオスカル、でしょうか。(アンドレはまた別かな?)
役を演じる時に、大体はどちらかに寄った役作りになると思います。
男らしい立ち役的、か、フェアリー、ファンタジー的役、か。
朝美絢様は、その両方できてしまうめったにいない希有な存在なのです。
それまで、ほとんどのトップさんが、そのどちらかしか演じていなかったのですが、
両方演じられた方がいらっしゃいます。
記憶にも新しいと思いますが、明日海りお様。
あかねさす、でも役変わりで両方、ベルサイユ、でも、別公演で、なんと、オスカル、アンドレ、フェルゼンに
ベルナールまで演じています。
オスカル、アンドレを演じた後、フェルゼンを演じるのに大変悩まれたそうですが、二回目の台湾公演では、
「何であんなに悩んでいたんだろう」と思うほど、自然なフェルゼンになっていました。
明日海さんでも、違ったタイプの役は、本当に悩まれるのですね。
朝美様のことを思うと、本当に未知なる可能性に、楽しみでたまりません。
軍服も似合いますし、立派な役も、フェアリー的な役も、何でもござれ。
とにかくたくさんのお役が観たいです。
あかねさす、のお兄ちゃんと弟。
ベルサイユ、のオスカルは勿論、アンドレ、フェルゼンも。
エリザベート、のルキーニ、トート、フランツ、なんならエリザベートも。
風と共に去りぬ、のスカーレットは勿論、レッドバトラーも、アシュレもいいな。
項羽と劉邦も観たいし、ロミオ、も是非是非観たいです。
有名どころばかり集めてしまいましたが、まだまだたくさんあります。
期待は大きく大きく膨らみますが、この中の1つでも多く、観せて頂ければ、嬉しいです。
妄想だけはただなので、失礼致しました。